カディス戦を終えてバラハ監督のコメント(2023/04/30)
カディス戦後のバラハ監督の公式会見です。
──試合を総括してください。
「前半、チームは恐怖を感じており、これまで取り組んできたセットプレーのアクションが起こるまで物事を待ってしまい、ゴールを決められました。後半は最初から酷かった。後半最初のプレーで2-0とされ、難しくなりました。選手交代とシステム変更で同点に追いつく方法を探し求めました。私が理解できないことは、試合を解釈するにあたって、1試合の中でこれだけの変化があることです。まるでこのチームは、ベストを尽くすためには困難な状況に直面しないといけないようです。希望が持てる試合でしたが、ミスをして競争力を落としていては、勝つことは難しくなります。
1点返してからチームは決定機を何度か作りましたが、決められませんでした。自分たちがゴールを決められない中で、わずかなことがきっかけでゴールを奪われると勝つのは難しいです。前半と後半でこれだけ違うサッカーになったことについて説明することはできません。前半の内容、後半最初の軽率なプレー、それらは私たちが求めているものではありません。私たちには競争力があるので、ディテールを修正する必要があります。自分たちにはこの状況から抜け出す力があると信じる必要があります」
──バレンシアは命の危険がある状態にいますが、今日の試合ではガヤやアウメイダといった選手たちに1分もプレー時間を与えませんでした。
「2試合続けて開催され、回復の時間を持てない選手たちも居ました。バジャドリー戦から中2日。ちゃんと回復した選手もいれば、そうでない選手もいます。私たちはピッチで新鮮なエネルギーを必要としていました。試合結果を見てからであれば多くのことを評価することができます」
──起用しなかった選手たちは回復していなかった、あるいは怪我をする可能性があったということですか?
「私は決断を下す必要があり、批判があることも、私が正しい仕事をしていないと考える人が居ることも想定しています。それでも私は決断をくださなければなりませんし、途中で選手を失うわけにもいきません。これから数週間のうちに多くの試合あります。怪我をして残りのシーズンを欠場する可能性がある選手たちを起用することに疑問を持ちました。それが今日の決断の理由です。メンバーを入れ替えたことでチームに充分なエネルギーがあったと思いますが、今日のような試合で負けて相手に命を与えることは致命的なことだという理解が足りていなかったのかもしれません。私たちがこの状況に陥っている理由もそういう点にあると思います」
──ギジャモンの招集外は何か理由があったのでしょうか?
「私は決断を下さねばなりません。別の試合ではスターターとしてプレーしましたが、今日はここに連れてこなかった。全ては私の決断であり、それ以外の理由はありません」
──2連勝して降格圏を抜けたことによる気の緩みはありませんでしたか?
「そのことについては常に真摯に取り組んできました。私たちは救われたなどと言ったことはこれまで一度もありません。何故か?簡単なことです。自分が勝点を追加せず、他のチームが勝点を追加すれば難しい状況に戻る可能性があるからです。これが競争であり、勝点を追加できないチームにはいつでも起こりうることです。私たちはあらゆる状況に備えなければなりません」