メリトンからバレンシアの購入を目指しているものの、メリトンから相手にされていないミゲル・ソリオ。

ビセンテ・ソリアーノの時代(2008～2009年)にバレンシアCFの副会長を務めた彼は、その後、"バレンシアを守る"を旗印にマレア・バレンシアニスタというグループを立ち上げ、たびたびメリトンの方針に反発したり、メリトンの不正をメディアに訴えている活動をしています。

そのソリオが今週、「バレンシアはアンドレ・アウメイダの獲得に600万ユーロの"割増金"を支払った」と告発しました。

ソリオは「クラブ従業員からの電話」を受けて、アウメイダの獲得についての情報を手にしたそうで、以下の通りメリトンを告発しています。

「アウメイダの移籍交渉についていくつかの情報を基に調査を行った結果、ヴィトーリアSC（アウメイダの前所属クラブ）は昨年の夏にポルトと"200万ユーロで移籍させて将来の移籍金の10％を保持する"という条件で合意していた。彼の代理人である、ジョルジュ・ピレスもそれを知っている。だがそこにジョルジュ・メンデスが現れ、バレンシアからのお金でこの合意を台無しにした。800万ユーロを出させて、将来の移籍金の20％をヴィトーリアに支払うという条件をバレンシアに出させた」

ソリオは続けて、選手の獲得に"割増金"を支払ったという点で、2015年にアデルラン・サントスを獲得した時と同じ手法であることを説明しました。

「アウメイダのケースは、2015年8月にSCブラガからアデルラン・サントスを獲得した時と同じ手法で行われた。アデルランについてはベティスが150万ユーロの移籍金でブラガと合意していたが、バレンシアは800万ユーロも割増金を支払った（アデルランの移籍金950万ユーロ）。これはFIFAがベンフィカとピーター・リムに違反を指摘したロドリゴ・モレーノ事件と似た問題だ」

「ベンフィカは2014年1月31日にメリトン・ホールディングスに3000万ユーロでロドリゴの保有権を売却した。その半年後、ロドリゴはバレンシアの一員となったが、その時の移籍金は3000万ユーロに加えてインセンティブ1000万ユーロが追加された。FIFAは、この契約がベンフィカが移籍マーケットで自由に行動する独立性をメリトンが侵害し、ベンフィカに関する特権的な情報にアクセスしたことで、FIFAの選手移籍に関する規則の最大13条項に違反したと考えている。そして4000万ユーロのうち、ベンフィカに支払われたのは1300万ユーロ以下だ」

「検察庁は既にアマデオ・サルボとアウレリオ・マルティネスを被告席に着かせたスペインサッカー史上最大のスキャンダルから手を引くことはないだろうと私は確信している。ピーター・リムはラ・リーガで3番目、ヨーロッパで8番目のクラブを買収し、スポーツ面での地獄への転落、経済的破滅、社会的破滅を引き起こそうとしている。彼とその友人メンデスは、1億ユーロ以上を動かし、彼らに大金をもたらしている。アウメイダの件は我々のクラブにとって恐ろしいパズルの最後のピースだ」