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ペドロ・コルテス元会長に1年10か月の実刑判決

元バレンシアの会長であるペドロ・コルテス(71)が、バレンシアのカンテラーノ1名に対する性的虐待の罪で懲役1年10か月の実刑判決を受けました。コルテス被告は事実無根として控訴しています。

※注:性的虐待の記述があります。

ペドロ・コルテス元会長に1年10か月の実刑判決

1997年から2001年までバレンシアの会長を務めていたコルテス被告は、2020年11月に本件の容疑で告発され、2021年10月にパテルナの第1審裁判所によって起訴されました。

コルテス被告は同日、弁護士を通じて出された声明でこの告発を否定しました。また、当時務めていたスペインA代表のチーム代表の職を辞任する旨をRFEFに伝えました。

バレンシア地方検察庁は、被告人に懲役2年の実刑判決を要求しました。検察官は法廷での陳述で「被害者の少年はコルテスの親族が代表を務める代理店と代理人契約を結んだことで、被告人と被害者が定期的に顔を合わせることとなり、二人の間に信頼関係が生まれた」と説明しました。

告発によると、2020年11月、コルテス被告は当時16歳だった被害者と彼の家族をバレンシア市内のレストランに誘いました。その食事の席で、コルテス被告が被害者の耳元で「君を丸ごと食べたい」と囁いたとのことです。

会食が終わった後、被告は自分の車で被害者少年が当時住んでいたパテルナ練習場の寮まで彼を送りました。その車中で決定的な接触がありました。起訴状には「被告は性欲に導かれ、左手を車のハンドルに置いたまま、右手を被害者の左太腿に置き、円を描くようにマッサージを始めました。その後、右手を移動させて被害者の性器に触れた」と書かれています。また車中では「君は私のものだ」「私は女性が好きだが、君といるのも好きだ。何か問題があるか?」などの不適切な言葉もあったようです。

被害者の少年はコルテス被告の手を振り払いましたが、コルテス被告は「人生は一度しかない。楽しまなくては」と彼に告げたそうです。

そして被害者少年の両親がこのことを知り、告発に至りました。

スペインでは、刑期が2年未満で前科がない場合は執行猶予が付くそうで、コルテス被告はこれに該当するため刑務所に入ることはないようです。ただし、バレンシア刑事裁判所は6000ユーロの賠償金支払いと200メートル以内の接近禁止、3年間被害者との連絡を取ることを禁じるという判決も言い渡しています。

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