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ペドロ・アレマンが退団

VCFメスタージャのMFペドロ・アレマン(20)がオランダトップリーグのスパルタ・ロッテルダムに完全移籍することが公式発表されました。2025年6月までの2年半契約で、1年延長のオプションがついています。

ペドロ・アレマンが退団

エルチェ市出身のアレマンは地元エルチェのスクールでキャリアを始め、2016年の夏にバレンシアに加入しました。中盤のオーガナイザーとして在籍した6年半の全てで各カテゴリーの中心選手としてプレーし、昨季VCFメスタージャに昇格しました。

フベニールAに在籍していた2020年の夏には、ハビ・グラシア監督の手によって、レバンテとのプレシーズンマッチでトップチームデビューを果たしました。翌シーズンはボルダラス監督のチームで、4試合でラ・リーガの試合でベンチ入りしましたが、公式戦デビューは実現せずに終わりました。

そして今季。夏のプレシーズンも冬のプレシーズンも、ガットゥーゾ監督はアレマンにチャンスを与えることはなく、彼の今季中のトップチーム昇格の見込みは"無い"という状況になりました。彼のポジションについて、ガットゥーゾ監督はアレマンよりもハビ・ゲラ、カルロス・ロドリゲス、マルティン・テホンといった選手たちに期待をかけていることがワールドカップ期間中のプレシーズンマッチからもわかりました。

アレマンは自分にトップ昇格の見込みがないことに加え、スパルタが現在オランダエールディヴィジで6位につけていて来季の欧州カップ戦出場のチャンスがあることから、今回のオファーを受ける決断をしたようです。今回の移籍により、このカンテラーノはオランダの地でプロサッカーの世界に飛び出していくことになります。

また、バレンシアにとっても彼の移籍は財政面において有益な結果となりました。今季で契約が切れるアレマンは既に他のクラブと自由交渉ができる状態であり、6月にはフリートランスファーでチームを去ることができました。しかし、1月にチームを離れることで、バレンシアはスパルタから15万ユーロの移籍金を得ることに成功しました。加えて、将来の移籍金の30~40%、買い戻しオプション、アレマン本人の成績に応じてインセンティブが発生することも今回の契約に含まれています。

VCFメスタージャは今季の昨季と今季のレギュラーの一人であったアレマンが退団しても、彼の代役となる補強はしない見込みです。負傷で長期離脱していたキャプテンのアドリアン・ゴメスが間もなく戻ってくることで、これまで6番のポジションを務めてきたハビ・ゲラが8番のポジションに戻ることができるためです。

また、アドリアン・ゴメスがすぐに試合のリズムを取り戻せなくても、チームにはジェジュ、チアゴ・リベイロといったバックアッパーも居ます。また、VCFメスタージャでも居場所を失っているビセンテ・エスケルドも多少のチャンスを手にできるかもしれません。

そしてこの冬にバレンシアを離れるカンテラーノは彼だけではなさそうです。チームには契約が今季いっぱいとなる選手が13人おり、アレマンと同様の形でチームを離れる選手が出るでしょう。既にDFホセダ・メナルゲスも間もなくセグンダのUDイビサに移籍することで合意する見込みです。

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