ジェンク・オズカジャル獲得決定
フランスリーグのオリンピック・リヨンからトルコ代表DFジェンク・オズカジャル(21)を1年間のレンタル移籍で獲得しました。500万ユーロでの買取オプション付きです。また、バレンシアは50万ユーロのレンタル料をリヨンに支払います。
オズカジャルはトルコのイズミル出身のセンターバックが本職のプレーヤーです。身長190cmで体脂肪率6%と非常に強いフィジカルを持ち、それを活かしたデュエルやエアバトルの強さが彼の持ち味です。また、左足から放たれるボールの正確性についても非凡な才能を持っているようです。
オズカジャルは地元イズミルのクラブであるアルタイ・スポル・カリューブの下部組織で育ち、2019/2020シーズンにトップチーム(トルコ2部リーグ)に昇格しました。
ヨーロッパでのトップリーグでの経験が無く、サッカーの世界でも全くの無名であった彼を、2020年の夏にリヨンが移籍金150万ユーロもの金額を支払って5年契約で獲得したことは、大きな驚きでした。
初めての国外挑戦をリヨンのBチームで迎えたオズカジャルは、フランスリーグへの適応に苦しんだ、と言えるでしょう。フランス4部リーグに所属するリヨンのBチームでも出場機会を得られず、翌2021/2022シーズンはベルギーリーグのOHルーヴェンにレンタル移籍することになりました。
ベルギーリーグへのレンタルはオズカジャルにとってポジティブな経験となりました。初めてのヨーロッパトップリーグでのシーズンでありながらリーグ戦32試合出場と一年通じて良い仕事をし、今年の6月にはトルコ代表デビューも果たしました。しかしながら、ベルギーでの濃密な一年もリヨンのピーター・ボス監督を納得させるに至らず、このトルコ代表DFは出場機会を得られるクラブを探していました。
現時点の彼の獲得は、バレンシアにとっても大きな賭けです。ベルギーリーグでの活躍はバレンシアでの成功を担保してくれるものではありません。それでも現時点の彼のプロフィールで唯一信頼できるデータが昨季のベルギーでの成績となります。エリートサッカーの経験不足を彼の能力で補い、欧州トップリーグで要求される一貫性を示すことが出来れば、昨季のママルダシュヴィリのようなブレイクを果たせるかもしれません。
ジェンク・オズカジャル
「1年のレンタルでここに来ましたが、もっと長く滞在したいと思っています。全ての練習、全ての試合で、このクラブのために全力を尽くすことを皆さんに約束します。この偉大なクラブに自分の全てを捧げるために僕はここに来ました。
街は完璧だし、長い歴史を持つこのクラブも最高です。ここに来られてとても幸せですし、とても気分が高揚しています。バレンシアのファンが世界一であることはよく知っています。彼らの前でプレーする日が待ちきれないです。
バレンシア行きを決めたのはガットゥーゾ監督の存在がとても大きいです。彼の指導を受けられるということは僕にとってとても重要な要素でした。彼と一緒に仕事ができるということで、モチベーションもすごく上がっています」
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ジェンク・オズカジャル (プロフィール)