ガットゥーゾ監督のアトレティック戦前日会見です。今週、バレンシア州内で大規模な火災が発生したことを受けて、会見の冒頭、記者からの質問に答える前に、ガットゥーゾ監督はこの火災の被災者にお見舞いの言葉を残しました。

「まず初めに、1つ触れなければならないことがあります。私たちはバレンシア州で起きた火災で被災された全ての方々を支援したいと考えています。これは私たちにとっても非常に身近な問題です。クラブ全体から抱擁を送ります。私と、私のチームに何かできることがあれば、今回の被災者の方々のための活動をしたいと思っています」

──選手たちの状態はいかがですか？
「「パウリスタはここ数日良い練習をできています。出場するかどうかは明日、彼と話して様子を見てから決めるつもりです。現時点では彼が最初の時間帯だけプレーするかどうかは決めていません。ただ、私たちと一緒に全体練習は行えています。マルコス・アンドレはMRI検査を受けたため、昨日(8/19)は練習を行いませんでしたが、今日(8/20)は練習に参加しました。遠征にも連れていくつもりです」

──アトレティック戦に向けてどのような準備をしますか？
「相手ファンがぎっしり詰まった多くの圧力がかかるスタジアムで、アグレッシブなプレーを好むチームとの対戦です。簡単ではありませんが、私たちがやることは何も変わりません。相手のスピードをコントロールしなければなりません。スピードに加え、フィジカルもテクニックもあるチームですが、私たちのやり方を変えるつもりはありません」

──アトレティックに対しては、CBの背後のスペースを取られないことが重要だと思いますが、その点についてどう対策していますか？
「ウィリアムズ兄弟はスピードがありますし、ラウール・ガルシアはとても頭が良く、強くてヘディングの上手いストライカーです。それでも私たちの哲学を維持することが重要です。例えば5人のライン2列で守っても、彼らのような選手たちの前ではスペースとスピードの面で苦しくなるでしょう。私たちは前線からプレスをかけますので、そのような戦い方に比べてリスクは少ないと思っています」

──明日の試合では何を期待しますか？
「彼らは非常にフィジカルも強く、とても危険なセットプレーの戦術を持っているので、その点についても対応策に取り組んできました。今週は非常に良い仕事が出来たと思います。2パターンのアトレティックを見て研究しました。明日は彼らが超攻撃的なプレスで私たちを押し込んでくるか、より守備的に来るかどうかを見てみましょう」

──プレースタイルを変更するアイデアはありますか？
「ホームかアウェーかは関係ありません。相手チームがどうプレーするかにかかっています。私たちの最優先事項は4-3-3のシステムでプレーすることであり、それをマスターしたらそこから発展させていきます。試合というものは時間経過とともに進化するものです。先日、私たちは3人のCBのラインでプレーし、試合を締めましたが、それも試合の状況に応じたものです」

──クラブの役員体制の変更についてどのように受け止めていますか？あなたはこの人事が行われることを知っていましたか？
「人事体制変更の前日にレイフンと話しました。彼女はなぜこのような変更が行われたのかを説明してくれました。この2か月間、私たちはショーン（・バイ）、テオ（・スウィー・ウェイ）、ジョーイ（・リム）らと一緒に非常に良い仕事をしてきたと思っています。これはクラブの決定であり、私たちはそれを尊重しなければなりません」

──獲得の噂が出ているブライアン・ヒルはあなた好みの選手ですか？
「彼のような選手は好きですし、サッカーを上手くプレーする選手は全員好きです。来週には全ての移籍マーケットの状況が解決されると思いますが、現時点で決定間近なことは何もないので、話せることがありません」

──補強の遅さを心配していますか？
「焦ったり怒ったりもしていませんし、何も心配していません。私が焦るとしたら自分の死についてだけです。もし医師から余命5ヶ月と宣告されたとしたら、補強が遅いことなど全く気にならないでしょう。補強というテーマは、選手と相手クラブとの契約の問題が絡んでくるため、バレンシアだけの問題ではありません。例えば、ベティスもそれほど補強が出来ていないでしょう。重要なことは私たちが補強しなければならないという問題を理解していることであり、クラブも2～3人の選手と契約しなければならないことを理解しています」

──ニコとギジャモンは中盤で一緒にプレーすることは可能でしょうか？
「はい、そう思います。ニコはピボーテでもプレーできますし、カルロス（・ソレール）やムサと一緒に8番のポジションでもプレーできると思っています。ピボーテとしては私はギジャモンの方が好みです」