昨季の第32節：オサスナ戦後の発言を理由にRFEFの裁定委員会がガヤに4試合出場停止処分を下していた件で、「この処分は不当である」と取り消しを求めてTAD(スポーツ仲裁裁判所)にクラブが訴えていましたが、TADはこの上訴を却下し、4試合出場停止処分は妥当であるという判決を下しました。これによりガヤは今季の開幕戦からの4試合に出場でられないことになりました。

この判決に対してクラブは迅速にTADに対して批判の声明を出しました。批判の内容ですが、他の選手の例(※)と比較して処分が取り消されなかったことが公平性に欠けるという内容に加え、クラブは5月下旬の処分発表から数週間にわたって抗議を続け、6月30日に異議申し立てをしていたにもかかわらず、リーガ開幕戦のわずか3日前というあまりにも遅すぎる時期に判決が下されたことについても触れられています。

※ジェラール・ピケやイアゴ・アスパスにも同様の処分が下されたものの、TADによって処分取消とされています。また、今回バレンシアはその2例と同様の手順で手続きを行っています。

また、今回の処分が確定したことを受けて、ガヤ本人は自身のSNSで初めてこの件についてのコメントを出しました。また日本時間で今夜、ガヤがショーン・バイと一緒にこの件について公式会見を行うことも発表されています。

ガヤ
「今日、TADによって下された判決に対して、私は絶対的に納得できないという意思であることを示したいと思います。クラブが提示した上訴を却下するという判決は、これまでに前例がないくらいの強烈な正当性の欠如であると考えています。4試合出場停止処分が妥当であるという評価を受け入れるわけにはいきません。他の選手や仲間との比較を求めているわけではありませんが、物事が起こった時期や選手の名前によって都度異なるルールを適用することはあってはならないと思います。

私たちはチームとしても個人としても、多くのことを行うエキサイティングなシーズンを迎えます。重要な挑戦が待ち受けている年であるからこそ、バレンシアで開幕戦からシーズンを始めたいと思っていました。加えて、代表チームにおいても今年は、ワールドカップでプレーするという、選手にとって最も特別で他に比べるもののない挑戦が待ち受けています。私がこの4年間、ずっと目指してきた夢です。今回の制裁と判決について非常に残念に思いますが、自分の夢を実現するために最大限の努力を続けたいと思います」

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3月の代表戦を負傷欠場し、6月の代表戦でルイス・エンリケ代表監督から招集されなかったガヤは、ワールドカップ出場に黄信号が灯っています。本大会のメンバー入りを目指して今季開幕からアピールしたいところでしたが、今回の処分により9月4日のヘタフェ戦まで出場できなくなってしまいました。

次の代表戦はUEFAネーションズリーグのある9月下旬ですが、ガヤは第5節：ラージョ戦の1試合で自身が代表メンバーに相応しいということを証明しなければなりません。そして当落線上の選手がこの9月の代表戦でアピールをできなかった場合、一般的に考えてワールドカップのメンバーに入ることは難しいでしょう。今回の判決はバレンシアにとってもですが、それ以上にガヤ本人のキャリアにおいて大きな影響を与えることになります。

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