ショーン・バイ体制になって1か月
5年間会長を務めたアニル・マーシーが解任され、ショーン・バイがCEOに就任してから1か月が経過しました。
5月30日の解任発表により、マーシーはクラブで最も嫌われ、最も愛されなかった会長の1人としてバレンシアの歴史に名を残しました。メリトンは彼の5年間の在任中に起きた様々な負の歴史を改善すべく、ショーン・バイを使って1か月で5つの措置を行いました。
SNSの解放
最初のアクションは405日間閉鎖していたクラブ公式SNSの取り扱いについてでした。ショーン・バイが最初の会見で発言した通り、クラブはガットゥーゾの就任発表に合わせて、ファンとの距離感を近づけるという目的でSNSのコメント欄を解放しました。
ペーニャ協会とのミーティング
ショーン・バイの次のステップは、長年使用してきた事務所をマーシーによって追い出されることになったバレンシアペーニャ協会と会うことでした。ショーン・バイとのミーティングを終えたペーニャ協会会長のフェデ・サグレラスは「ショーンは、過去5年間続けてきた全体の管理体制を変えたいと言いました。もちろん言葉だけではなく、行動してからが全ての始まりです。少しずつでもそうなっていくことを願っています。現時点では彼は私たちに親しみを持って接してくれています」と話しています。
応援席の復活、年間シート購入者の増加
ペーニャ協会とのリンクにより、クラブがメスタージャのアニメーションスタンドのポリシーを変更しました。クラブとペーニャ協会による数年間の"対決"の後、クラブはこのエリアに入れるファンを「25歳以下入場可」と年齢制限を付けていましたが、これを「30歳以下入場可」に引き上げました。これにより、既にこのエリアだけで年間シートの新規登録申請が700件届いており、締め切りとなる7月13日までには2,000件に届くとみられています。
またこのエリアだけでなく、年間シート保有者は増えています。クラブが困難な状況にあるにもかかわらず、昨季の年間シート保有者31,000人ほぼ全員が更新手続きを行い、加えて既に3,000人分の新規登録申請が届いています。
新スタジアム建設プロジェクト
かつてマーシーの時代にもプレゼンテーションが行われていましたが、より現実的に動き出すためのプロジェクトが作られ、新たなプランが発表されました。70,000人収容と経済的補償を考慮された新プランは現時点では関係者から高く評価されています。
チャン・レイフンの帰還
マーシーの前にバレンシアの会長を務めたチャン・レイフンが、5年ぶりにバレンシアに戻ってきました。ピーター・リムの右腕と呼ばれる彼女には、新スタジアム建設プロジェクトを進める役割が与えられます。クラブはCVCからスタジアム建設のために8000万ユーロを提供されますが、この費用はスタジアム建設を再開するまでバレンシアのもとには届きません。チャン・レイフンはスペインに戻ってわずか数日間ですが、建設を再開するために既にバレンシア州のチモ・プッチ首相、ラ・リーガのハビエル・テバス会長とミーティングをこなしています。