今季最後のボルダラス監督の会見です。セルタ戦で2か月ぶりの勝利をおさめましたが、消化試合だったこともあり、質問は試合の内容ではなくメスタージャ外でのメリトンへの抗議活動と、来季についてのことが中心となりました。

──スタジアムの中より外の方が人が多い状態で試合をしたことがありますか？
「いえ、このような経験をしたことはありませんし、こういう状況には慣れていません。メスタージャはいつでも沢山のファンが居ましたから。今日は数少ない人たちがチームを応援してくれました。ファンの皆さんには、シーズンを通じてチームに寄り添ってくれたことに感謝を伝えたいと思います」

──来季のプレシーズンはいつから始めるつもりですか？
「今日でリーガが終わりました。代表に呼ばれていない子たちはバケーションが始まりますし、チームのうち何人かの子はチームを去ります。正確な始動日はまだ決まっていないので、近いうちに選手たちにも伝えたいと思っています」

──ここに来て1年経ちました。既にあなたはこのクラブが何であるか、どのように機能しているかを経験しました。あなたはファンの気持ちを理解し、このような抗議活動をしているファンを理解していますか？
「私はファンがどんな決断をしようとも尊重します。それが良いか悪いかを評価するつもりはありません。ファンは主権者であり、今日に限らず、私から彼らに対しては称賛の言葉しかありません」

──バケーションに入りますが、必要なミーティングが保留のままだと思います。会長と来季の話をするための連絡は取っていますか？
「シーズンが終わりましたが、これは私が求めていたものでも期待していたものでもありません。でもトータルのバランスではプラスにとらえています。最も競争力のある11人のメンバーが怪我で離脱するという困難な状況にもかかわらず、チームはシーズン中に成長しました。加えてチームは国王杯の決勝に到達しましたし、多くの若い選手たちがデビューを果たしました。これは簡単なことではありませんし、評価しなければならない点です。困難に負けず、チームが良い反応を示したことに私は満足しています。もちろんもっと上位でシーズンを終えたかったですし、ヨーロッパカップ戦にも出場したかったです。でもシーズンが終わった時、それぞれのチームが相応しい場所に居るものです。これは長距離レースであり、私たちは居るべき場所に居ます。今日は試合のある日でしたが、会長とは何も話していません。明日から今季を分析していくことになるでしょう。残らなければならない選手、去らなければならない選手、レンタルで一時的に去る選手が居ることは理解しています。来季は非常にタフなシーズンになることを覚悟しなければなりません」

──ロッカールームでは今日のスタジアムの雰囲気について何か話されたりしましたか？
「試合に集中するための時間ですし、ほとんど何も話していません。私はこの1週間、勝利でシーズンを終えることが非常に重要だと強く訴えてきました。チームはほぼ目標がない状態にもかかわらず、今日は相手を上回る試合をしました。華やかな試合ではなかったですが、良いパフォーマンスで勝点3を獲得しました。
試合後に、チーム全員で今季最後のミーティングをして、しっかり休んでもらいたいと伝えました。また、ここを去ることが決まっている子たちには、チームへの献身に感謝するとともに、今後の成功を願いながらお別れをしました」

──8月にあなたがバレンシアの監督として新シーズン最初の記者会見を開くと思っていて良いでしょうか？
「8月になるか、7月になるかわかりませんが、基本的にそれ以外の選択肢について考える理由はありません」