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国王杯決勝を控えてガヤのインタビュー「いつ戻ってこられるかわからない決勝の舞台を楽しもう」

バレンシアのキャプテン、ホセ・ルイス・ガヤは自身にとって2度目の国王杯決勝に臨みます。一番最後にキャプテンマークを巻いてトロフィーを掲げたバレンシアーノはダビド・アルベルダ(2004年UEFAスーパーカップ)でしたが、ガヤ自身はその瞬間のことを考えていません。彼の頭の中にあるのは試合がどのように展開するか、そして、どのようにしてベティスに勝つか、それだけです。

国王杯決勝を控えてガヤのインタビュー「いつ戻ってこられるかわからない決勝の舞台を楽しもう」

──決勝はお互いのスタイルのぶつかり合いになりますね。
「そういう見方もありますね。ベティスはボールを保持するのが好きで、僕らは彼らと比べて、ボールを持たずにチャンスを作るチームです。ただ、ベティスもロングボールでのプレーを好むチームですし、注意が必要です。リーガで対戦した時もボルハ(・イグレシアス)やウィリアン(・ジョゼ)は裏を狙うことが多く、ブラボも常に長いボールを蹴ります。実際に彼らのゴールは後ろからのロングボールから生まれました。たしかに、セカンドボールを拾って連携したプレーも高いクオリティはありますが、今季のベティスは後ろから組み立ててくるチームではなく、ロングボールを使ってプレーしてくるチームに見えます。どんな試合になるかはお楽しみですね」

──バレンシアの台本は、より強度(インテンシティ)に重点を置いて書かれているように見えます。
「今のサッカー界においてインテンシティは議論の余地がないものと思います。僕らはいくつかの試合でかけていたバランスを取り戻さなくてはなりません。強く守って、攻撃も忘れないようにして戦わないといけない、それができないとすごく難しい試合になると思います。ベティスを脅かさなければなりません」

──優勝候補はどちらでしょうか?
「決勝戦では、力も要因も互角になります。今季の出来を考えると、はっきり言ってしまえばベティスが優勢だとは思いますが、歴史的に見ればバレンシアの方がタイトル獲得の経験も豊富で、3年前にも国王杯で勝っています。その点も考慮して、僕らは戦うつもりです」

──その3年前のこと、2019年に優勝した国王杯の決勝戦について、今でも覚えていることはありますか?
「あの日、僕が一番最初に思ったのは、試合前のウォーミングアップでピッチに出た時に、バレンシア側のスタンドがファンでいっぱいになっていて、バルセロナ側がガラガラだったのを見たことです。あの時点で、僕らには勝てるという感覚がありました」

──今回の相手はベティスです。バルセロナにとっての国王杯のタイトルとベティスにとっての国王杯のタイトルは意味が違ってくると思います。
「あなたのいうことはよく分かります。ベティスは長い間タイトルを獲得していませんし、今の彼らの思いもよく分かります。でもバレンシアも、今度いつこの舞台に戻ってこられるかわからないことを思えば、彼らと同じ気持ちになります」

──キャプテンとして決勝戦に望むのはどのような気持ちですか?
「ブレスレットが、それを付ける人により大きな責任を与えることは充分に理解しています。でも正直なところ、僕は否定的な意味ではなく、あまりそう感じていません。もちろん僕は責任を負う立場ですが、そこにプレッシャーは感じていません。2019年の時と同じように決勝戦を楽しむつもりです。再び経験できるかどうかわからない瞬間だからこそ、最初で最後の決勝戦を楽しまなければなりません」

──重要な一戦だと思いますが、本当に楽しめるものでしょうか?
「ええ、心から。そしてピッチの中に入ったらさらに強く実感するでしょうね。ピッチの中では、誰もがすべてを忘れて試合に、そして自分がすべきことに集中します。その時、プレッシャーは影を潜め、自分の一番好きなこと、つまりサッカーを楽しむことができるんです」

──一般的に、ファンは普段のリーグ戦と同じように決勝戦を迎えることはありません。毎日のルーチンが変わり、緊張が高まり、このための準備をする...サッカー選手の場合はいかがでしょうか?
「僕らはプロですし、どの試合も同じように取り組もうとはしていますが、やっぱり決勝戦は同じにはなりません。他の試合では自分自身を決定づける必要がありますが、決勝戦ではそれが必要ありません。明日の僕らはそうする必要がないんです。決勝戦でしなければならないことは、落ち着いてリラックスすることですね。それが出来ないことには肉体的にも精神的にも負担がかかりますから」

──あなたは、自分が優勝カップを掲げる時のことをこれまでに想像したことがありますか?
「今までにありません」

──それはジンクス的なものでしょうか?
「来ないかもしれない瞬間のことを考えるのが好きではないんです。もちろん今回、僕らが勝つという自信はありますが、それよりも試合で起きる可能性のある多くの瞬間について視覚化しています。優勝カップのことは実際に手元に来た時に楽しみたいと思います」

──この2年間、どんな思いをしてきたかはあなたや選手たちしか知り得ないことですが、この決勝戦はチームにとってどんな意味を持つでしょうか?
「一言では言い表せないですね。再び決勝戦をプレーできることはとても意味のあることです。うん...たくさんありますね。やりがいがあります。悪い時間を過ごして、たった2年しか経っていませんが10年以上経ったように感じています。今回、新たなタイトル獲得のチャンスを手にしましたが、バレンシアがこのペースで国王杯を勝ったことはありませんから、きっと歴史的なものになるでしょうね」

──国王杯はオアシスのようなものでした...
「本当に奇妙なシーズンになりました。僕らは弾丸のようにスタートをし、それから順位を下げていきました。クリスマスには4位になれる可能性もあったのに、1月にさらに落ちていきました。僕らには他のチームに比べて一貫性がなかったということです」

──メスタージャでバルサに敗れた後、ベンチで俯いていたあなたの姿に多くの反響がありました。あの時、何を考えていましたか?
「誰かが言ったことや誰かが想像した将来のようなことは何もありません。自分自身が負傷したこととアトレティックとの準決勝が近かったことを思って、単に怒っていただけです。皆さんが想像したようなことは何もありませんよ」

──この決勝戦の結果はあなたの契約延長に影響しますか?
「正直なところ、自分の将来のことは考えていません。今は決勝戦で頭がいっぱいです。今の僕は土曜の試合にしか関心がないんです。数週間の練習を終え、競争のリズムをつかんで試合を迎えられそうです。あとはどうなるか見てみましょう」

──優勝した場合の公約は何かありますか?
「ええ、ありますよ。でもまずは勝たないとですね」

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