アラベス戦終了後のボルダラス監督の公式会見です。国王杯での試合と全く異なった酷い内容での敗戦の原因については「強度の低さ」を挙げました。

──バレンシアにとって今季最悪の試合だったでしょうか？
「比較しないので最悪かどうかはわかりませんが、非常に悪い試合だったことは確かです。特に前半は私たち自ら捨ててしまいました。チームが試合に入っていかなかったことが原因ですが、一番の責任者は私です。このような方法で試合に立ち向かうことはできません。相手は強度の面で私たちを上回り、それだけで私たちに勝ちました。プレーの質の問題ではありません。強度、デュエル、セットプレーで負けたのです。彼らがリードした後半、私たちは少し改善して同点に追いつきましたが、再びセットプレーのアクションからユヌスがPKを取られ、リードされました。そして私たちには勝つための選択肢がなくなりました。これはリーガの試合であり、適切な強度で試合に臨まなければなりません」

──欧州カップ戦出場という目標は不可能でしょうか？
「不可能なものは何もありません。ただ、現実的に考えて私たちは悪い方向に進んでおり、この数字のままでは目標に届かないでしょう。目の前に大きなニーズを持った相手がいて、全てのボールに命を懸けていることはわかっていました。相手と同じかそれ以上の強度を持って試合に臨まなければ、その代償を支払うことになるのは当然であり、実際に私たちはこれまでもその代償を支払ってきました」

──後半のバレンシアの同点弾がアラベスを勢いづかせたように感じましたが、いかがでしょうか？
「そう思います。同点になってから、相手はホセルを使ったダイレクトプレーを始め、ショートでプレーしたかった私たちはうまく対処できませんでした。私たちはボールをクリアできず、彼らは勝つためにプレスを強めてきました。ロングボールのアクションでプレッシャーを取り除こうともしましたが、できませんでした。うまく対処できず、自陣のコーナーから出られない時間が続き、PKに繋がるセットプレーを与えてしまいました」

──木曜の試合（国王杯）ではこのチームの全ての長所が見え、今日は全ての短所が見えました。
「サッカーに取り組むレベルという点で、交渉の余地がないものがあります。そのレベルで試合に臨まないとパフォーマンスが大きく落ちますが、今日がその日になってしまいました。私たちはそれが足りず、代償を支払いました。アラベスは試合の中で決定的な状況への対応が上手かったと思います」

──今日の対戦を終えて、アラベスが下位に居ることに驚きを感じますか？
「そう思います。とても好きなチームですし、いつでも彼らがベストを尽くせることを願っています。私たちは非常に難しいリーグ戦を戦っており、全てのチームが難しい状況に直面します。私たちももっと上位に行きたいですが、そうはいかないところに、ラ・リーガの難しさが良く表れていると思います。全てのチームがどのチームにも勝てる可能性があり、多くの場面で順位は二の次になります」