マヌ・バジェホ(24)がアラベスにレンタル移籍することになりました。今季終了時までの半年間のレンタル移籍で、買取オプションはついていません。

ボルダラス監督の構想外となっているバジェホについては、レンタル・完全移籍を問わず、今冬の移籍マーケットでチームを離れることは決定的となっていました。スペイン国内外から多くのオファーが届き、その中には中国からの非常に良い待遇のオファーもありました。しかしバジェホはお金ではなく、スペインにとどまることが自身の成長に最適であるという結論を出しました。

スペイン国内のクラブではカディス、アラベス、レバンテの名前が挙がりました。バレンシアは中盤の選手を求めていたこともあり、その3クラブの中からレバンテを選び、フランス人MFミカエル・マルサとのトレードで交渉を進めていました。しかし、バジェホ本人がレバンテ行きを望んでおらず、交渉は決裂しました。

バレンシアの意図は、バジェホの放出で彼を購入した時の金額を回収することです。そしてクラブは、現在の彼の市場価値が購入時より落ちていることも理解していました。その背景を踏まえて、バレンシアにとっては好条件での完全移籍が実現しない場合、バジェホの放出は（値段の付かない現時点での）買取オプションを求めずに彼の市場価値を上げられるチームへのレンタル移籍でなければなりませんでした。そして、バレンシアは交渉の条件にバジェホの出場時間保証を組み込みました。

バジェホの半年分の給与の支払いを引き受けるだけでなく、バレンシアが課したこの出場時間保証の条件も受け入れたのがアラベスでした。具体的な数字は明らかになっていませんが、アラベスがこの条件をクリアできない場合──バジェホの出場試合数または出場時間が決められた数に満たない場合、アラベスはバレンシアに決められた金額を支払わなくてはなりません。