イングランド・プレミアリーグのトッテナムからスペイン代表FWブライアン・ヒル(20)を半年間のレンタル移籍で獲得しました。買取オプションはついていません。また、レンタル料として50万ユーロをトッテナムに支払います。

ブライアンはカタルーニャ州ロスピタレート・デ・ジョブレガッ出身の左利きのウインガーです。生まれて間もなく一家でアンダルシア州に引っ越しました。11歳の時にセビージャのカンテラに入団し、2018/2019シーズンにトップチームデビューを果たしました。2019/2020シーズンはレガネス、昨季はエイバルでレンタル修行を積みましたが、2年連続でセグンダ降格を経験。今季はエリック・ラメラとのトレードという形でトッテナムに完全移籍しました。

スペインの年代別代表でも常に代表入りしており、2019年にはギジャモンと一緒にU-19欧州王者になっています。昨年にはオリンピック代表の一員としてカルロス・ソレールと共に来日しました。昨年3月にA代表デビューも果たしています。

ブライアン・ヒル
「僕にとって特別な一日となりました。オファーの話を聞いてから、こに来られることをずっと楽しみにしていました。家族も、僕がスペインに戻ってくることを楽しみにしていたので、とても喜んでいます。今からこのチームとこの街を楽しみたいと思います。

自分の全てを尽くしてファンとクラブに楽しんでもらいたいと思っています。バレンシアの一員としてきっと素晴らしいことをやれると思っていますし、そう思っているからこそ、僕は今ここに居ます。

選手として成長し、監督とチームに少しでも多く貢献したいと思っています。ここでたくさん働き、出来る限りの経験を積みたいと思っています。

ここに来ることにした理由の一つがボルダラス監督の存在です。彼のスタイルと戦い方が好きなんです。彼の選手への接し方もよく聞いています。僕がチームに早く適応出来るよう大いに助けてくれると思います。

ウーゴ（・ギジャモン）やカルロス（・ソレール）とはよい関係を築いています。特にカルロスはここに来るにあたって、何度も電話をくれて、僕を助けてくれました。彼らとの再会も楽しみです。それと、ガヤのこともよく知っています。彼と一緒に質の高い左サイドを形成できると考えています。

昨季エイバルの選手としてメスタージャに来た時は降格を経験し、悲しい思いをしました。でも今季はたくさん喜べることを願っています。メスタージャに行くことが待ち遠しいですし、早くバレンシアニスタにも会いたいです。水曜には国王杯の大事な試合がありますし、勝ち上がりたいです。（出場の可能性について聞かれて）すぐにでもプレーできる状態ですが、それは監督が決めることです」

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ブライアンにはレアル・ソシエダへの移籍話もあったようです。しかしソレールがアトレティコ戦の翌日から毎日彼に電話していたようで、そのこともバレンシア入りに傾く要素となったようです。バレンシアはブライアンの獲得発表にあたって、彼を小さな魔法使いにたとえ、イギリスの俳優オリヴァー・フェルプスを起用してハリー・ポッター風の動画を公開しました。クラブの彼に対する期待の大きさがうかがい知れます。