ドイツ・ブンデスリーガのライプツィヒからギニア代表MFイライクス・モリバ(19)を半年間のレンタル移籍で獲得しました。買取オプションはついていません。

イライクスはギニアの首都コナクリ出身のセンターハーフが本職のプレーヤーです。幼いころに一家でバルセロナに移住し、2008年、5歳の時にエスパニョールのカンテラに入団しました。2010年にバルセロナのカンテラに入団し、昨季までの11年間をラ・マシアで過ごしました。

昨季はクーマン監督の下でトップチームデビューを果たし、リーグ戦14試合に出場するなど将来大物になる予感を感じさせるデビューシーズンを過ごしましたが、バルセロナとの契約延長を拒否したとして、構想外に。昨年の夏ライプツィヒに完全移籍しました。ライプツィヒではチームに居場所を作れず、ここまでの半年間でわずか2試合しか出場していません。

イライクスはギニア代表の一員として現在開催中のアフリカ・ネイションズカップに参加していましたが、チームがRound of 16で敗退したため、代表チームを離れ既にバレンシア入りしています。イライクスの弟：ランシネがレバンテのフベニールでプレーしているそうで、バレンシアでのメディカルチェックを受ける前に、弟との再会も果たせたようです。

イライクス・モリバ
「バレンシアは常に上位に居るチームで、とても気に入っています。ピッチで全てを出し切り、監督の要求に応え、ファンを喜ばせたいと思っています。

どの番号が空いているかをクラブから聞いた時、迷わず23番を選びました。過去に23番を背負った僕のお気に入りのレジェンドたちの影響で、23番は僕のアイデンティティのようになっています。

自分の価値を証明することに強い意欲を持っています。僕の性格は負けず嫌いで、競争することがとても好きです。ここに来られて満足していますし、ボルダラス監督からできる限り多くのことを学びたいと思っています」

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今回の移籍に当たって、イライクスの半年分の給与はバレンシアが支払うことになります。しかし、バレンシアがライプツィヒと同額の給与を支払うことが出来ない状況であることを理解している彼は、バレンシアに来るにあたりライプツィヒで受け取っていた給料のうち150万ユーロを諦める選択をしました。インセンティブを含めると210万ユーロを諦めることになります。このことについてモリバは「19歳の自分にとって必要なことは多額のお金をもらうことではなく、プレーすること」と明言しました。このギニア代表選手は、今回の移籍をドイツで失った時間を取り戻す絶好のチャンスであると考えています。

ところで「イライクス」は彼の本当の名前ではありません。彼の本名はモリバ・コウロウマと言います。彼の父ママディ・コウロウマさんは「イライクスは彼の祖父の名前です。私たちはイスラム教徒であり、メッカに巡礼して帰ってくると、名前にイライクスが付きます。私の場合は国に帰ると誰もがイライクス・ママディと私を呼びます。モリバが生まれた時に祖父が巡礼していたので、皆がイライクス・モリバと呼びました。祖父の名前がホセの家庭で子供にマヌエル・ホセ、アンヘル・ホセとか付けるのと同じようなものです」とコメントしています。