ヴァス退団
ダニエル・ヴァス(32)がアトレティコ・マドリーに完全移籍することになりました。契約期間は2023年6月までの1年半で、移籍金は270万ユーロ+インセンティブ30万ユーロとなります。
バレンシアとの残り契約が半年となっていたヴァスは、今季の開幕前の時点でバレンシアを離れることを望んでいました。マルセイユからも75万ユーロでの獲得オファーがありましたが、クラブは金額が安すぎるとしてオファーを拒否していました。
この冬のマーケットでアトレティコからのオファーを聞いたヴァスは、改めてバレンシアを離れたいという意向をクラブに伝えました。ヴァスの意向を受け、ボルダラス監督はこのデンマーク代表MFの代役が確保できた場合のみ放出を容認しました。
クラブがアトレティコからのオファーを受けるにあたって、2つの条件が満たされる必要がありました。1つはボルダラス監督の求める代役の確保、もう1つは300万ユーロ以上の移籍金です。
代役についてはメディアで様々な名前が報道されましたが、クラブはドイツ・ブンデスリーガのライプツィヒに所属するギニア代表MFイライシュ・モリバ(19)の獲得にこぎつけました。昨日メディカルチェックも終えており、今日にも正式発表がなされることでしょう。
移籍金については、アトレティコからの最初のオファーは170万ユーロというものであり、これはクラブが納得できる金額ではありませんでした。アトレティコは270万ユーロまでオファーを増額しましたが、バレンシアは首を縦に振らず、最終的にインセンティブを含めての300万ユーロで合意となりました。
ヴァスは2018年の夏にセルタからバレンシアにやってきました。国王杯を勝ち取ったマルセリーノのチームを経験しているメンバーの1人です。在籍した3年半の間、すべての監督に重用され、大きな怪我もなくフル稼働し、かつハイパフォーマンスでチームに貢献しました。そして「30歳以上の選手は怪我が多いから放出対象」と発言したクラブもその発言を忘れたかのように彼に契約延長のオファーを出していました。
ヴァスは自身のSNSにてバレンシアニスタへのお別れの言葉を残しています。
「私のバレンシアでのキャリアが終わる瞬間がやってきました。このシャツを守ってきたこの数年間、皆さんに私たちを誇りに思ってもらえるようピッチで全てを出すことに努めてきました。
私たちには良い時間も悪い時間もありました。皆さんご存知のように、今のバレンシアは簡単な状況ではありませんが、近いうちに皆さんに相応しい幸せをチームが与えてくれると確信しています。私としては、この数年間そばにいてくれた皆さんにはただ感謝の言葉しかありません。そして国王杯を勝ちとった時のような素晴らしい思い出に満ちたバッグを持って、ここを去ろうと思います。
この数年間、皆さんのエスクードを守れたことを心から誇りに思います。皆さんのこれからのご多幸をお祈り申し上げます。Amunt Valencia!」
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ダニエル・ヴァス (プロフィール)