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国王杯1回戦:ウトリージャス戦マッチ・プレビュー

今夜開催の国王杯:ウトリージャス戦に向けて、ボルダラス監督は今日の午前中に軽めの練習を行い、その後に招集メンバーを発表します。

そして招集メンバー発表前の段階ですが、今週トップチームの練習に参加を続けているBチームのDFセサル・タレガ(19)、DFルベン・イランソ(18)、MFペドロ・アレマン(19)の3人は招集されそうです。

国王杯1回戦:ウトリージャス戦マッチ・プレビュー

ガブリエウ・パウリスタの負傷以降、リーガの試合でも招集されているタレガはディアカビよりも身長のあるセンターバックの選手で、戦術理解力が高く、守備面でのミスが非常に少ないという特性があります。2年前にレバンテのカンテラからフリートランスファーでやってきました。その際はバルセロナ、ビジャレアル、インテル・ミラノなどからのオファーも届きましたが、子供の頃からのバレンシアニスタでもある彼自身が憧れのクラブへの入団を選択しました。

ボルダラス監督は今季の序盤は、Bチームからクリスティアン・モスケラ(18)を招集していましたが、モスケラが負傷してからはタレガを招集しています。現時点でBチームのセンターバック陣の中で最もトップチームデビューに近い選手と言えるでしょう。

10年前のバレンシア入団以来、カンテラの全てのカテゴリでキャプテンマークを付け、パテルナのエリートであり続けるルベン・イランソは、今季ミゲル・アンヘル・アングーロ監督の信頼を得て初めてのBチームで充実したシーズンを過ごしています。足元の上手いセンターバックで中盤でもプレー出来ることから、ギジャモンの系譜を継ぐことになるでしょう。今年の6月にはクラブとの契約を2025年まで延長しました。スペインU-19代表でもポジションを獲得しています。

エルチェ出身のペドロ・アレマンは昨季のプレシーズンにトップチームデビューを果たしています。今季は中盤でアドリアン・ゴメスとのコンビでBチームのエンジンルームで指揮を執っています。ゴールやアシストというわかりやすい数字は残していませんが、チームを動かす彼がレギュラーであることに異論のある者はいないでしょう。アングーロ監督にとっても代えの利かない選手となりつつあります。

以上の3人と同様に今週トップチームの練習に参加していたBチームのMFラシナ・サンガレ(20)は、昨日の練習でボルダラス監督から招集されなかったため、今夜の遠征に参加しないとみられています。

その他のメンバーでは、ラトが負傷から復帰しました。ガブリエウとティエリーは負傷のため招集外、ゲデスも疲労を考慮して遠征メンバーから外れることになるでしょう。

GKについてはボルダラス監督がシレセンを休ませることを明言しました。序列的にはママルダシュヴィリがジャウメ・ドメネクより上になりますが、国王杯は「試合中は常時トップチーム登録の選手が7人以上ピッチに居ないといけない、また試合の中でユースの選手は最大6人までしか起用できない」という大会規則があり、ヘスス・バスケスやコインドレディなど他のBチーム登録の選手たちを起用するためにBチーム登録のママルダシュヴィリではなくジャウメ、あるいはクリスティアン・リベロが選ばれる可能性もあります。


対戦相手のウトリージャスはアマチュアリーグのクラブであるため、全体練習は毎週金曜のみ(国王杯のために今週だけ火曜も練習しました)、選手たちの半数は学生で、残りの選手たちも商社勤務、食肉会社勤務、スーパーマーケット勤務、溶接工、看護師などサッカーとは別の本職を持っています。そのため平日開催のこの試合のために有休をとる選手もいるようです。

また選手のひとり、アルゼンチン人MFラウタロ・パンディエージャは大のバレンシアニスタで、2006年からテルエル(ウトリージャス近郊の街)のバレンシアペーニャに入っています。

「子供の頃に親の友達がバレンシアのシャツをくれて、地元のバレンシアペーニャに連れていかれた。それまではボカのファンだったけどバレンシアファンになってしまった」
「アイマールの時代は知らないけど後から映像で見てお気に入りになった」
「オタメンディが居たシーズンが最も強烈なインパクトだった。彼のシャツを買った」
「願わくばガヤとソレールには現役引退までバレンシアに居てほしい」
「今季は全ての試合で命を捧げているかのようなプレーを見せているガブリエウ・パウリスタがお気に入り。彼が明日の試合に来ないことは知っているけど、彼のシャツが欲しい」
「マルセリーノのチームは勝者のチームだった。彼が去るべきではなかったし、リムの方がクラブに居るべきではない」
「前半19分の抗議(※後述)について多くのコメントが僕のSNSに届いた。皆リムの問題にうんざりしている」
「メスタージャでプレー出来たら最高だったけど、ここで家族や友人の前でプレーできるのも素晴らしいこと」
「自分がピボーテの選手ということもありギジャモンには注目している。今季最も成長しているのが彼だと思う。マッチアップしたら削る(笑)」
などなど語っています。

前節ラージョ戦では、Libertad VCFという団体の主動により試合前にメスタージャ前広場にて、前半19分にはメスタージャのスタンドにて多くのファンが「LIM GO HOME」と書かれた黄色い紙を掲げてピーター・リムへの抗議活動を行いました。

今回はアウェーゲームということで抗議活動は予定されていませんでしたが、ウトリージャス側がLibertad VCFの活動に賛同し、試合前にウトリージャス市庁舎前広場を押さえバレンシアニスタに抗議活動のため提供すると発表しました。また、前半19分の抗議活動も許可が出ており、ウトリージャスのファンも参加するようです。収容人数1,200人のスタジアムですが、黄色い紙で取り囲まれる様子が見られそうです。

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