ボルダラス監督がバルセロナ戦を控えての公式会見に出席しました。カンプ・ノウで勝ったことがないボルダラス監督ですが「それは全て他のクラブとのこと」と話し、バレンシアの監督としてカンプ・ノウから勝点3を持ち帰ることを考えています。

──あなたはカンプ・ノウで勝ったことがありません。それを夢見ていますか？
「初めてというのはどんな時でも存在します。私はいつも"それをしていない時間が長いほど、それを手に入れることに近づいている"と言います。私は過去のことは気になりませんし、過去に起きたことについて考えることもありません。今この瞬間について考え、明日の試合のことだけを考えています。そして私は夢ではなく自分の仕事を信じています。私たちは誰もが夢を持っていますが、仕事こそが重要なものの達成を可能にしてくれるものです」

──これまであなたが様々な経験をしてきたカンプ・ノウに行くことはどういう意味がありますか？
「確かにこれまでカンプ・ノウでは確かに良い結果を得られていませんが、それは全て他のクラブとのことです」

──先週ピーター・リムと会っていましたが、ミーティングはどのようなものでしたか？
「完全なる仕事の会議です。筆頭株主であるピーター・リムは習慣的に職員と話すタイプであり、とても良い会議でした。個人的にはとても満足しています。日々のこと、チームのこと、仕事のことについて話しました」

──ピーター・リムはあなたにどのように接しますか？
「彼と何度も話したことがあるわけではないですが、彼はとても友好的な人で、落ち着いて話をすることが出来ます。今回も様々なテーマについて話しました。ただ、私たちは今のところ選手獲得については考えていませんし、今後そのテーマについて話す時に再度集まることでしょう。それまではそのテーマの話はしません」

──現在の負傷者リストを教えてもらえますか？
「ティエリーは間もなくチームに復帰します。ラトが今週、小さな筋収縮がありました。明日の試合で彼を起用できるかはまだわかりません。コバ（・コインドレディ）も小さな故障を抱えています。それ以外のメンバーはプレーできる状態であり、ガヤ、ソレール、チェリシェフも戦力に数えています。彼らの復帰はとても良いニュースです」

──復帰する選手たちについてですが、この大一番に向けて無理を押しての復帰ということはないですか？
「彼らは100％の状態で復帰します」

──バルセロナはリーガの優勝候補だと思いますか？
「バルセロナが候補ではないと言われていることが理解できません。彼らのようなチームが勝てない試合があった時に、そのテーマについて話されることは普通のことです。しかし、彼らは明確な優勝候補であり、このリーガで最高のチームの一つです。彼らは序盤戦で困難を抱えましたが、明日の試合のためにその問題を修正してくることでしょう」

──マキシ・ゴメスやディアカビのパフォーマンスを疑うファンに何を言いますか？
「サッカー選手は高いレベルの瞬間や低いレベルの瞬間、成功の瞬間を経験します。そして選手たちはシーズンの移り変わりとともに成熟します。私は全員の仕事に満足しています。満足していないファンのことも尊重しますが、今は新しいシーズンです。マキシは素晴らしい献身性を持っており、チームのために素晴らしいプレーをしています。今の彼は得点者としての問題を修正し、改善しようとしています。彼のようなストライカーはゴールが生まれる決定的なエリアに居なければならない選手だからです。彼の持ち味の一つである献身的な働きが、その決定的エリアから彼を遠ざけてしまうこともありますが、彼はゴールを決めるための本能を持っているので、いずれ成し遂げてくれることでしょう。そしてディアカビは私がここに来てから今までで非常に著しい成長を遂げた選手です。これまでの多くない出場機会の中でもそれを証明してくれました。成熟・成長した選手を見ることで私は安心していられます。間もなく私たち全員を驚かせるプレーをしてくれることでしょう」

──バルセロナの方はクン・アグエロやアンス・ファティといった選手たちが復帰しますが、彼らの復帰でバルセロナはどのように変わるでしょうか？
「クンもアンスも驚異的な選手であり、均衡を打ち破る力を持っています。加えてジョルディ・アルバも戻ってきます。皆、バルセロナにとって重要な選手たちです。メッシはいなくなりましたが、スピードのある選手と自分の持つ高いレベルをピッチ上で示せる選手たちを抱えるバルセロナは、私たちのチームを狂わせる可能性があるチームです。メッシの退団はクリスティアーノとマドリーに起きたことのように、短期間で解決するのではないかと思います。タイトルを勝ち取る力があるチームです」

──今節はアルデレーテが出場停止ですが、若いモスケラが彼の代役となり得るでしょうか？
「モスケラはチームと一緒に遠征に参加します。どうなるかは未定ましょう。彼は若い選手ですが、良い仕事をしており、チームを助ける準備が出来ています」

──バルセロナのようなチームとの対戦はあなたにとって特別な一戦になりますか？
「私はプロとして誰が相手でも常に勝ちたいと思っています。おそらく私は負けるための方法を知りません。なので、私のチームが負けた時、私は非常にひどい気持ちでそれを受け止めます。私にとって勝点3は非常に重要な意味があります。チームは良い状態にあり、非常に野心的なメンタルで進んでいます。私たちはバレンシアであり、勝つという野心を持って試合に臨みます」