アルバセテ・バロンピエにレンタル移籍していたDFハビ・ヒメネス(24)がそのままアルバセテに完全移籍することが決まりました。移籍金は発生しない代わりに、彼の将来の移籍金の一部をバレンシアが受け取る条項が含まれています。

これまでのキャリアのすべてをバレンシアに捧げてきたハビ・ヒメネスは早くから将来を嘱望されるセンターバックであり、スペインU-19代表に選ばれていた2015年の時点では将来的にオタメンディ退団の穴を埋められる選手になると評されていました。

実際、トップチームデビューを果たした2016/2017シーズンまでは彼のキャリアは順調であり、トップチーム昇格も目前だったと言えます。そして2017年にバレンシアにやってきたマルセリーノ監督も彼を高く評価しており、ラチッチやイ・ガンインらと同じ扱いでトップチームの練習に加えていました。

そんな彼の運命を変えたのはケガでした。彼は開幕して間もない2017年9月に負った左ヒザ前十字靭帯断裂の負傷により、飛躍が期待されたこのシーズンを棒にふることになりました。その翌シーズンも、この怪我の合併症である膝蓋腱の炎症により開幕戦から離脱し、復帰できたのはシーズン後半にはいってからとなりました。

VCFメスタージャで1年半をリハビリに費やしたハビ・ヒメネス。復帰した時には既センターバックのポジションにはギジャモンが台頭していました。これにより、彼は右サイドバックに回ってプレーする機会も増えました。

それでもクラブは彼を諦めていませんでした。昨年の夏に、契約延長したうえでセグンダのアルバセテにレンタル移籍。しかしアルバセテでのデビュー戦で再び左ひざを負傷し、彼のキャリアは止まってしまいました。復帰できたのはシーズンも終盤に差し掛かった第34節のことでした。そして、その時点で既に彼がチームを救える状況にはありませんでした。アルバセテは最下位でRFEF1部リーグ降格となりました。

アルバセテはほとんどプレーしていない彼を高く評価し、2年契約＋1年延長のオプションをつけた獲得オファーを出しました。彼にとって再出発となる今季は、チームをセグンダに復帰させることが目標となります。

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