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ヴァスのインタビュー「将来について考える段階に来た」

デンマーク代表合宿に参加中のダニエル・ヴァスが、デンマークの新聞「B.T.」のインタビューを受け「再びデンマークでプレーすることに惹かれている」ことを認めました。しかし、併せて「僕の運命を決めるのはバレンシアだ」とも語っています。

ヴァスのインタビュー「将来について考える段階に来た」

このヴァスの自国での発言がバレンシアのメディアでも取り上げられたことで、彼がバレンシアを退団してデンマーク・スーパーリーグに戻るという情報が現実味を帯びた話として複数のメディアで報じられました。

「デンマークに帰ることに惹かれるのは仕方ないことだと思う。今ここ(デンマーク)に居ることが恋しいし、友人や家族と離れるのは寂しいからね。僕は、自分がデンマークを離れた時に想像した以上のことを達成できた。スペインの重要なクラブでプレーし、ラ・リーガでも200試合以上に出場した。そういう意味では海外で素晴らしいキャリアを歩めたと思うし、今も歩んでいる。10年間海外でプレーしたけど、これは誰にとっても長い時間だ。僕には妻と子供がいるけど、やっぱり父、母、兄弟、友達に会えないことは寂しいよ」

今季最後の練習の後に、ヴァスが車にいくつかの箱を積み込んでいる写真がスーペルデポルテに掲載されました。退団の準備かと思われたその件についてヴァスは「多少荷物をまとめたのは確かだけど、それはたぶん生ハムの箱だね。(代表合宿で)デンマークに帰る時のお土産として用意したものだ。あと、お弁当が入ったバッグも持っていたと思うよ」と笑いながらコメントしました。

「そのことを引っ越しの準備をしていると解釈したのはデンマークのメディアだけだと思うよ。EURO2020のためにデンマークに帰り、その後にバケーションがある。しばらくバレンシアを離れることを思えばある程度の荷物を持っていかなければならないのは理解してもらえるんじゃないかな。それと美味しい生ハムの入った箱もね」

ウエスカでシーズン最後の試合をする前のパテルナでの最後の一日を笑いながら振り返った後、ヴァスは再び母国への思いを話しました。「海外で最高のチームや選手たちと対戦できることはとても素晴らしい。でも、母国に帰るタイミングが今なのか、あるいはもう少し後になるのか、そういうことを考える段階に来たとも思ってるんだ」

ブレンビーIFとFCコペンハーゲンからのオファーについて聞かれたヴァスは「僕がデンマークに戻るという噂はこれまでもずっとあった。でも僕はバレンシアとあと1年の契約を残している。どの選択も興味深いし、全てのクラブからの話を聞いてみたいと思うけど、まだ契約が残っている以上、僕の運命を決めるのはバレンシアだ」と答えました。

過去には2006年から2011年までプレーしたブレンビーで引退したいと語ったこともありました。そのブレンビーに戻る可能性については次のように語っています。

「タイミングが合う必要がある。タンゴを踊るのにも2人の人間が必要だ。ブレンビーには良い思い出があるし、そこで育ったという意味では帰属感もある。だからこそ僕が彼らに興味を持っているのと同じくらい、彼らも僕に興味を持ってもらうことが大前提だ」

あなたとの契約に最も近いクラブは?と尋ねた記者には「それはあなたが調べることだよ」と笑って返しました。コペンハーゲンからの関心についても「噂はたくさんある。いつでもね。僕自身は噂や書かれた記事に関与しないタイプなんだ。とにかくたくさんありすぎるからね。もし僕が座ってそういう新聞を読まなければならないとしたら、それは本当に他に何もすることがない時だと思う」と返しています。

ブレンビーとコペンハーゲンのどちらを選択するかと聞かれても「今は僕からこれ以上の答えは得られないと思うよ。答えが出る時は、きっと家に帰る直前となるに違いないだろう。ただ、一つだけ言えることはデンマークに帰ってキャリアを終えたいと思っている、ということだ」といずれかの名前を上げることを避けました。

ヴァスには、自分自身の名前が自分の母国よりも海外で知られているという実感があります。「僕のことを知っている人は、デンマークよりもスペインの方が遥かに多い。数倍は違う。スペインには6年住んでいるけど、ここデンマークで注目されるのは代表選手としてだけだからね。ここの多くの人は僕がリーガで何をしているか知らないんじゃないかな」

最後に出たバレンシアについての質問には次のように答えました。

「多くの人が、バレンシアの実際のクラブとしての大きさを過小評価していると感じてる。スペイン屈指の実績を持つビッグクラブだ。ここ数年間、悪いシーズンを過ごしたことは事実だけど、スペインという国で長期間継続してプリメーラでプレーを続けていることは高い評価に値すると思う」

ヴァスのこの意向は、彼の契約延長に前向きであったアニル・マーシー会長とミゲル・アンヘル・コロナを驚かせることになりました。ヴァスが契約延長を望まない場合、今夏中にヴァスを売らないとクラブにはお金が入ってきません。経済状況を改善させるためにもお金が必要なバレンシアは、絶対に手放したくないプレーヤーと彼の移籍で入る収入を天秤にかけなくてはなりません。そしてコペンハーゲンからのオファーはバレンシアにとって金銭的に良い条件であると言われています。

また、ボルダラス監督もこのデンマーク代表プレーヤーを新たなプロジェクトの重要な要素と考えており、様々なポジションをこなす彼がチームを離れることは、監督にとっても頭を悩ませることになります。おそらく、1人の補強だけで彼の穴を埋められるとは考えていないでしょう。ボルダラス監督がヴァスを説得できない限り、彼がバレンシアに戻ってくることはないかもしれません。

先週32歳になったヴァスは2018年6月の加入依頼、親善試合を含めて147試合でバレンシアのシャツを着てプレーし(うち126試合がスタメン出場)、9ゴール15アシストという数字を記録しています。そして彼のバレンシアでのキャリアには、その数字と共に2019年5月に勝ち取った国王杯が輝いています。

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