アントニオ・フェルナンデス医師と契約
昨季までクラブはレアル・マドリーでチームドクターを務めていたアントニオ・フェルナンデス医師と契約しました。
先月、辞任したパスクアル・カサニ医師の後任として、ファン・アリアガ医師と共にトップチームのチームドクターを務めます。メディカルチーフのロペス・マテウ医師の部下という立場です。
マルセリーノと親交のあったカサニ医師がロペス・マテウ医師との確執により辞任して1か月、ハビ・グラシア監督は早急にチームドクターを連れてくるようマーシー会長に訴えていました。そしてグラシア監督や技術部門スタッフのミゲル・アンヘル・コロナとも親交があるフェルナンデス医師が選ばれました。
カディス出身のフェルナンデス医師は、これまでにアルメリア、グラナダ、セビージャ、シェレスなどでチームドクターを務め、2018年からレアル・マドリーで2年間働きました。アルメリア時代には在籍した4年間で2度、年間負傷者がリーグ最少という記録を出しました。
フェルナンデス医師の人柄がわかるエピソードの1つとして、アルメリアのチームドクターを務めていた2009年8月、彼が人生で唯一の退場処分を受けた時のことがあげられます。
ダニ・ハルケの命日である2009年8月8日、アルメリアはプレシーズンマッチを戦っていました。この試合の後半にFWチコ・フローレスが突然倒れるという事件がありました。チコが倒れ込んだのを見たフェルナンデス医師は、即座にベンチを飛び出してチコの下に駆け付けました。この時、試合は止められておらず、結果的に試合中に審判の許可なくピッチに立ち入ったとしてレッドカードを出されることになってしまったのですが、フェルナンデス医師はハーフタイムにハルケの訃報を聞いており、審判に試合を止めるように訴える猶予さえ無いと判断しての行動でした。
クラブは今夏、メディカルチームの大刷新を図っています。選手たちからの信頼を得られていないロペス・マテウ医師をチーフに置き、彼と合わない医師は全てクラブを去りました。バレンシア・アカデミーのドクター:アレクサンデル・メネンデス医師、理学療法士のアレハンドロ・ヌニェスとパスクアル・カサニ(トップチームの傘に医師の息子)、トップチームとVCFメスタージャで20年以上働いてきたVCFメスタージャのチームドクター:アントニオ・ヒネール医師らがクラブとの契約を解除されました。