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アニル・マーシー会長の公式声明

本日の早朝、アニル・マーシー会長がクラブの公式サイトを通じて公式声明を出しました。連日行われているクラブへの抗議デモなどを受けてのものと思われます。

アニル・マーシー会長の公式声明

「我々は真面目なクラブでなくてはなりません。我々にはその責任があります。破産したクラブは良いクラブではありません。

2008年、ファン・ビジャロンガはバレンシアの負債が4億3900万ユーロであると発表しました。ここには新スタジアムの建設資金は含まれておりません。

2009年2月、1億5000万ユーロ以上を費やした後、新スタジアムの建設は中止されたまま、停止しました。2009年3月の時点でクラブは経済的に死んでおり、選手たちに給与を支払うことが出来ませんでした。クラブは2003年以降、3億ユーロを失いました(この当時、非常に大きな金額です)そして6月までに負債は5億4700万ユーロに達しました。借金自体は問題ではありません。重要なことは利息と元本を支払うために現金が必要であったということです。そしてクラブはそれが出来ない状態でした。

その後、プロセスが始まります。バンカハ(銀行)はクラブを救うために数百万ユーロを貸し付け、アルビオル、ビジャ、シルバ、マタ、アルバといった全てのスター選手たちの売却を開始しました。2012年に当時の会長は"全てのクラブが良い選手を販売する必要がある。そしてバレンシアは、幸運にも他の多くのクラブと違って、そういう良い選手たちを抱えている"と言いました。

羹に懲りて膾を吹く(※)。繰り返しになりますが、2013年以降も負債は増え続けており、クラブは再び支払うことができていません。2009年以降、支払いは行われていません。その後バンカハが、そして現在はバンキアがクラブの売却を強制しました。彼らは経済面とスポーツ面のプロジェクトを保証できる新たな投資家を望んでいました。ピーター・リムは2014年に株式の過半数を購入しました。この時、選手たちへの未払い給与は4800万ユーロあり、銀行には現金がありませんでした。
(※以前の失敗に懲りて、必要以上に用心すること)

我々は真面目なクラブでなくてはなりません。我々にはその責任があります。2017/18シーズン、約10年のブランクを経てクラブは銀行への支払いを再開しました。銀行はこのことを喜んでいます。彼らはこのバレンシアであれば、持続可能であると信じています。2019/20シーズン、クラブは史上最高の収益をあげました。歴史的な戦いでバルセロナを倒して11年ぶりにタイトルを獲得しました。

しかし、それは持続可能な道ではありませんでした。我々はこれ以上の支出を続けることは出来ませんでした。チームには30人以上の選手がいて、さらに多くの補強をするためにレンタルで出されている選手もいます。他の人たちに席を譲るためにラト、ガンイン、フェランのようなアカデミーの若い優秀な選手たちを将来の価値に関係なく売却する、こういうことを終わりにしなければなりませんでした。そして我々はそのスタンスで動いています。大きな問題が発生する前に、我々はそれを止めて損失を減らしました。

羹に懲りて膾を吹く。クラブがどのように返済していくかを考えること無く、支出の道を行く者は愚か者のすることです。2019年12月の年次株主総会で、株主たちの最大の懸念のひとつは、2018/19シーズン、2019/20シーズンの選手の雇用とその関連による負債の増加でした。彼らは正しいです。我々はその声を聴きます。

9位でシーズンを終えました。我々はチャンピオンズリーグに参加できませんでした。したがって、チームを再構築します。これは始まりでも終わりでもありません。過去から学ぶ必要があります。"素晴らしいスタジアム、偉大な選手たち、リーガやチャンピオンズリーグで勝つ"ことを強く求めることは過去の繰り返しに繋がります。少数株主も言っている通り、我々は選手たちのコストを削減しなければなりません。

破産したクラブは良いクラブではありません。

次に完全に透明性のある2つの特定の問題を扱います。夏の移籍市場と新スタジアムです。

まず、チームのコストを削減する必要があります。それはチャンピオンズリーグに参加していないという明らかな理由からです。我々にはリーガしか残っておらず、それに伴い必要な選手は少なくなります。

2番目の理由は今日現在さらに重要になりますが、COVID-19の影響です。COVID-19の影響は、これからの2年間に亘って深刻です。それは世界経済を混乱させました。バレンシアには次のような財務上の影響があります。

・テレビ放映権収入が30%削減される可能性がある
・商業収入(入場料収入とスポンサー代)が50%削減される
・総収益が半分になる可能性が高い

この状況で、クラブは運営を続けるためにできる限りのことをします。まず、給与総額を下げる必要があります。つまり、契約期間が2年以下で給与が高い選手たちを販売する必要があります。さらに一部の選手たちはベテランの域に入っており怪我をする傾向があります。彼らのような選手たちを維持することは出来ませんし、維持すべきではありません。次に、我々はアカデミーの子供たちに投資を続け、彼らを上に引き上げなくてはなりません。そのため我々は、わずか2週間前にアカデミーと医療チームに大きな変更を加えました。

フェランのケースも明確にしましょう。彼はチームで最高クラスの給与を提示されたにもかかわらず、去ることを選択しました。彼の代理人がノーと言いました。ひとりひとりがそれぞれの道を選びます。我々はこの経験から学びますし、このことを忘れないでしょう。アカデミーには優秀な選手たちのグループがあるので、このような問題が再び発生しないようにします。皆、良い少年たちです。彼らの多くは現在、トップチームで練習を行っています。

新スタジアムはどうなっているか?

ほぼ、10年後にそれを実現するための全ての準備が整いました。2020年5月に建設を開始し、2022年に終了するために購入者、ADUメディテラネオ住宅協同組合、ブリッジファイナンスと契約しました。ADUは小さな不動産業者ではありません。彼らはスペインで多くのプロモーションを行っています。そしてこの取引を実現させるためにビッグ5のひとつであるデロイトと協力しています。ADUは予定されていた通りに保証金を用意できませんでした。しかし、デロイトのアドバイスにより、我々は彼らにより多くの時間を与えました。ADUは引き続きプロジェクトに取り組んでいます。2020年2月に彼らの独占権は取り消しましたが、現在のメスタージャを購入するために、このプロジェクトの他の主役たちと共に協力しています。これは以前にクラブの破産に繋がったプロジェクトであり、保証が何よりも重要です。そして我々は、新スタジアムを建設するためにすべての選手たちを売却する訳ではありません!

我々の計画は非常にシンプルです。最先端の設備を備えたヨーロッパで最高のスタジアムのひとつを建設するには、(1)1億2000万ユーロ以上での販売、(2)1億5000万ユーロの建設費用、つまり残り3000万ユーロの資金調達、(3)スタジアムの収容人数を65,000人に増やす、(4)シーズンチケットと通常のチケットの価格を平均15%値上げして、より大きなスタジアムの運営費を負担する。これが新スタジアムの持続可能なモデルです。

我々は全てを準備しましたが、実行できませんでした。そして再び動いています。その間、ATEの下で年間100万ユーロを超える全ての支払い義務を満たしています。

現在、COVID-19に見舞われている中での経済状況で、投資家が待っています。多くの人が求めています。この街にとっても重要なこのプロジェクトを州政府と市議会と協力して新スタジアムの解決策を見つけたいと思っています。

このような状況下で我々は勝ち続けています。6シーズンでチャンピオンズリーグに3回出場し、国王杯のタイトルも獲得しました。これはそれ以前の6シーズンと同等か、少なくとも悪くはないはずです。そして我々の行動は、バレンシアがチャンピオンズリーグに参加するための資格を持ち続けるためのものでもあります。

我々は持続可能なクラブの構築とその成長に尽力しています。これには時間がかかります。その間、皆さんはどうか家族と共にお気をつけてお過ごしください。

AMUNT VALENCIA」


新スタジアム~金融面は特に翻訳が難しく、読んでも伝わらない部分があるかもしれませんが、ご容赦ください。

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