試合前日練習を終えて、ボロ暫定監督が公式会見に姿を見せました。ボロはこの一戦に勝利し、ターニングポイントにしたいと考えています。

──次節バジャドリーとの対戦はどのようになるでしょうか？
「バジャドリーが残留確定しているからといって、試合が簡単になる保証はありません。監督の指導が行きわたった良い守備をするチームです。彼らは2年半にわたって大きな成功を収めています。ほとんど失点をせず、ボールを奪ったら素早くスペースに展開し、相手を困難に陥れます。実際に彼らはセビージャと引き分け、アトレティコにはギリギリまで勝利を与えませんでした。今回の対戦では、彼らの強みを無力化する方法を試してみたいと思います」

──この試合の課題は何でしょうか。守備面のミスを減らすことですか？
「論理的に、直近2試合で2失点ずつしているので勝つためにはその点を改善する必要があります。サッカーにミスはつきものですが、勝つためには守備面を強化し、競争力を上げなくてはなりません。私にとって最も重要なことは、チームが試合を戦うためのオプションを常に備えていることです。勝利というターニングポイントは目の前にあります」

──チャンピオンズリーグの出場は実質、不可能です。バジャドリーに勝てなかった場合、ヨーロッパリーグも逃すのではという感覚はありますか？
「残り4試合でライバル間の勝点は拮抗しているため、勝たなくてはなりません。私たちはポジティブですし、負けることは考えていません。グラナダではチームが改善し、特にメンタル面で良い傾向が見えました。スコアをひっくり返し、ピッチでもサポートの声が良く出ていました。最終的にFKの壁のミスで全てが破壊されてしまいましたが、私たちはあの日、確かにピッチに居ました」

──パレホの疲労が気になります。
「全ての試合に出場する選手たちと同様に疲労もあるでしょう。論理的にそれは妥当なことです。ダニは怪我をせず多くの試合をプレーする能力を持っていて、出場した試合では多かれ少なかれ確実にポジティブに貢献する重要なプレーヤーです。彼はボールで私たちに多くのことを与えてくれます。そしてそれはチームが必要としているものです」

──フェラン・トーレスとジャウメ・コスタの状態はどうですか？
「本日の練習では、ジャウメ・コスタは違和感があるため個別メニューを希望しました。フェランも練習はこなしたものの筋肉の不快感が残っています。すべてのチームが試合続きで回復する時間もないことで問題を抱えていると思います。彼らがチームに貢献できるオプションがある場合、招集しますし、実際にプレーもしますが、次の試合のために温存するという選択肢もあるでしょう」

──レバンテのパコ・ロペス監督が"チームの目標はバレンシアより上に行くこと"と発言しました。この発言はバレンシアの皆さんをやる気にさせますか？気にしないですか？
「誰もがそれぞれの選手たちのモチベーションを引き出す方法を探していることは理解していますし、その発言は理にかなっていると思いますが、私たちは私たちのことに集中しており、チームのモチベーションは明日勝つことにあります。チームを改善したことでグラナダ戦で勝利に近づきました。勝利が必要ですし、そこに近づくためにより一層改善していくつもりです」

──選手の去就をめぐるノイズが増えてきました。チームはこれらの情報から隔離されていますか？
「今のチームに問題があるとは思っていませんが、物事がうまくいっている時・そうでない時に、どんな雰囲気が自身を取り巻くかを選手たちはよくわかっています。私は選手たちが集中していると思いますし、彼ら自身があるべき姿にあると感じています。リーガが終わったら、クラブも選手たちも決断を下すでしょうが、その話は私には届きません。これまでと同様にリーガが終了した時点で、私のスポーツ部門の仕事はなくなります」

──来季のバレンシアの新監督に必要なプロフィールはどのようなものでしょうか？
「その質問に答えるのは私の役目ではありませんし、もし私が個人の名前を上げたら大変失礼なことになるでしょう。私はその権限を持っていませんし、過去にも持ったことはありません。そしてリーガが終わった後も持つことは無いでしょうから、私はその質問に答えることができません。私は自分がやるべき仕事に集中していますし、クラブがいずれ決断を下すと思います。私たちが望んでいることは、良い仕事をして最大の成功を収めることです」