苦しみながらも勝利したエイバル戦の試合後、セラーデス監督は試合だけでなく、GK問題やガライが出場しなかったことなどについても質問を受けました。

──最後まで苦しみました。何故試合を締める事が出来なかったのでしょうか。
「追加点を奪って試合を締められない場合、最後に苦しくなるのは当然です。エイバルのようなシンプルにチャンスを作り出してくるライバルと対戦する時は特にそう思います。前半30分まで私たちは非常に良い試合をし、多くの決定機を作り出しましたが、最後のパスを押し込めず、後に苦しむことになりました。ただ、これまでの試合と異なり、今回は最後の数分間をうまく対処できたと思っています。私はそこを改善点として見ています」

──エイバルは後半立て直してバレンシアを苦しめました。
「前半は私たちが押し込み、後半は彼らが押し込んだ試合という総括は正しいと思います。前半にリードしたこともあり、後半は相手が更なるリスクを負って攻めてくることはわかっていました。そこで私たちはピッチ中央を強化しようと考えましたが、中盤両サイドのプレッシャーを恐れて両サイドが絞れなかったことで、うまくいきませんでした。ただ、3人の交代枠を使ってその意図を実現できたと思います。交代で入った3人のパフォーマンスにもとても満足しています。彼らは常に前線からプレスをかけてくるチームであり、特に後半は私たちは流動的なプレーができませんでしたが、それでも相手ゴール前に入り、決定的なチャンスを作れたとは思います」

──スーペルコパにはどのように臨むつもりですか？
「それについて考える時間をまだ与えられていません。私たちは今日の試合に全力で取り組み、この時間を楽しみました。次の試合を戦うのに最良の薬は前の試合に勝利することであり、その点で私たちは良い雰囲気でサウジアラビアに行けると思います。今、初めてスーペルコパについて考えますが、この大会はチームにとってもうひとつの挑戦です。優勝することの難しさを理解していますが、最大限の熱意とモチベーションを持って臨むつもりです」

──フェラン・トーレスのA代表招集の可能性についてどのように思いますか？
「私の意見では、一歩一歩進むべきだと思います。彼は素晴らしいレベルでプレーして強い印象を残していますし、招集されれば、これ以上ない彼への評価となるでしょう。ただ、私が心配しているのは次の試合の準備をすること、そして今の良いダイナミクスを維持することです」

──ジャウメ（・ドメネク）は決定的なセーブを連発しました。今後も彼が起用されるのでしょうか。
「私が他の全ての選手にそうするのと同様にくだした決断であり、何も確立されたものはありません。その都度、私は決断をくだします」

──今日ジャウメが出場したことで、チームの正GK論争に終止符が打たれることになるでしょうか。
「私にはわかりません。シレセンとクリスティアンを含め、私たちは全てのGKに満足しています。ジャウメがプレーするということがシレセンに満足していないということではありません。全てのGKに満足していても、私たちは目の前の試合にその中の1人を選ばなくてはなりません。GKだけでなく、全ての選手たちが信頼を求めていますし、私たちは選手たち全員を信頼しています。だからこそ、私は全ての選手に出場機会を与えています」

──ガライがプレーしなかった理由は？彼の契約状況についての影響はありますか？
「戦術的な理由です。彼の契約は今日の私の決断にまったく影響を及ぼしていません」

──ガライは契約延長についてあなたと話したと言っています。
「私は全ての選手と、彼らがおかれている状況について話をします。以前私が話したように、このような状況にある時、最も理想的なことは交渉が長引かず、全ての関係者が満足し、選手が大切にされ、求められていると感じられることです。私はその視点ですべてを見ています」

──クラブの契約延長提示は1年のようですが、それに対してガライが2年の契約延長を求めていることは知っていますか？
「もちろん知っています。世界中の誰もが自分の希望を伝えることができますし、交渉で自分の利益を守ろうとすることが許されています」

──負傷者が少ない場合、戦術的理由で選手を外さなくてはなりません。
「プレーするに値する選手たちの中から、出場機会を奪ってしまうこの選択が、監督にとって最も難しいタスクです」

──チェリシェフとガメイロが試合後にファンに挨拶をせずにピッチを去りました。何があったのでしょうか。
「私にはわかりません」