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ビジャルバが退団

フラン・ビジャルバ(21)がイングランドのEFLチャンピオンシップ(2部リーグに相当)に所属するバーミンガム・シティに3年契約で完全移籍することが発表されました。バレンシアがいくつかの条件をつけることにより、移籍金は無しとなっています。

ビジャルバが退団

クラブがバーミンガムに出した条件は以下の通りです。

  • 今季バーミンガムが昇格プレーオフに進出した場合、バレンシアにインセンティブで150万ユーロを支払う。
  • 今季バーミンガムがプレミアリーグ昇格を果たした場合、バレンシアにインセンティブで300万ユーロを支払う。
  • 今季1年間、バレンシアはビジャルバの75%の保有権を保持し、バレンシアが望めば今季終了後に無償でビジャルバを復帰させることができるし、バーミンガムが他のクラブに売却する際には移籍金の75%を受け取ることができる。
  • 来季1年間もバレンシアはビジャルバの50%の保有権を保持し、バレンシアが望めば来季終了後に無償でビジャルバを復帰させることができるし、バーミンガムが他のクラブに売却する際には移籍金の50%を受け取ることができる。

この交渉を担当したロンゴリアは、ビジャルバの才能を認めているひとりです。この「エル・カバニャールの魔術師」がイングランドで輝くことを信じているロンゴリアは、自らが担当したこれまでの移籍交渉の中で最も複雑でバレンシアにとってメリットの大きいこれらの条件を契約書に付帯しました。

ビジャルバは5歳の時にバレンシアに入団し、レンタル移籍期間を含めてほぼ16年間をバレンシアの選手として過ごしました。2015年2月に16歳でVCFメスタージャデビュー。同年12月には国王杯:バラカルド戦でトップチームデビュー、ビジャレアル戦でプリメーラデビューと順調にステップアップを果たしました。

U-16からU-19まで常に年代別代表に選ばれてきたビジャルバ。誰が見ても将来のスター候補であった彼のバレンシアでのキャリアが、こうして退団という結末を迎えるに至ったのには、2つの要素が挙げられます。

1つめはクーロ・トーレスとの相性でした。VCFメスタージャに正式に昇格した2015/2016シーズン、クーロ・トーレス監督は4-3-3と4-2-3-1のシステムを起用し、リーグ前半戦はビジャルバを3センターの前列、あるいはトップ下で起用していました。しかし、チームの成績が上がらなかったことで、冬の移籍マーケットで彼の10歳上となるベテランのキム・アラウージョを獲得。後半戦は彼が不動のレギュラーとなり、ビジャルバのポジションを奪うことになりました。

若手の育成よりもチームの勝利を重視したクーロ・トーレスは、翌2016/2017シーズンも2部Bリーグのベテランであるエウジェニ・バルデラマを獲得。3センターの前列はキムとエウジェニが固定され、ビジャルバはシーズンのほとんどがベンチスタートとなり、代表チームからも声がかからなくなりました。

2つめは、マルセリーノ監督のシステムとの相性です。

2017年夏、大幅な若返りを計ったVCFメスタージャの中心選手となることが期待されたビジャルバでしたが、この夏に就任したマルセリーノ監督の希望によりVCFメスタージャも4-4-2でのプレーを義務付けられることになりました。ビジャルバが最も輝きを発揮する"攻撃的MF"のポジションがなくなったことで、彼はプレースタイルの変更を余儀なくされました。

シトの負傷とフェラン・トーレスのトップ昇格で空いたサイドハーフのレギュラーをつかみ、最終的にはリーグ戦33試合に出場しましたが、このポジションの選手としてのトップ昇格が難しいことは誰の目にも明らかでした。

トップ昇格が難しくなったことで、より重要な選手になるべく昨季はセグンダのヌマンシアにレンタル移籍。39試合出場4ゴール7アシストという結果を残し、チームの年間MVPに選ばれる活躍を見せました。しかしながら、やはりマルセリーノ監督のシステムには彼の居場所はありませんでした。

ビジャルバのお別れのコメント
「16年はとても長い道程です。5歳の時にパテルナに来る前から、バレンシアCFは僕の人生にありました。父は僕がプレーするチームをずっとフォローし、重要な試合がある時はどれだけ遠い場所でも必ず駆けつけてくれました。そして僕と共に、コウモリにいつも変わらぬ愛情と敬意をもっていました。

このクラブは僕に、プレースタイルだけではなくサッカーに対する考え方や理解力など、あらゆる状況を克服するための全てを与えてくれました。ポブラ・デ・ファルナルスで行われたエスパニェータ杯でスカウトされてから、僕のバレンシアでの最後の試合となったスポルティング・リスボン戦まで、今日まで生きることを許されたこのクラブでの特別な瞬間がたくさんあります。僕が再びここに戻ってこられるかどうかは運命のみぞ知るところですが、どこに居ても僕はあなたたちと同じバレンシアニスタのひとりです。

今、バーミンガム・シティで僕自身の夢を叶えるため、お別れを言う時がやってきました。これまでの人生で僕を助けてくれた皆さんひとりひとりに感謝したいと思います。AMUNT VALENCIA」

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