契約延長で合意に至ったフェラン・トーレスのVCFplayのインタビューです。子どもの頃の思い出や、記憶に残っている試合など、自身のバレンシアへの思いが表れたインタビューとなっています。

──幼い頃からサッカーボールがある環境で育ったのですか？
「どうやら、歩き始めた頃から目に入るもの全てを蹴り飛ばしていたそうです(笑) 両親はそこで僕がサッカー選手になるんだな、って思ったようですね」

──バレンシアでプレーするという夢はずっと持っていたのですか？
「僕の家族はバレンシアニスタです。生まれた頃からずっと"バレンシアは歴史があり、模範的なクラブであり、絶対的に正しいクラブである"と教わってきました。そして今、僕にもこのシャツを守れるチャンスがやってきました。僕の人生の全てをかけて守り続けていくつもりです」

──メスタージャでの一番最初の思い出はどんなものですか？
「幼い頃から両親と共にメスタージャに来ることが一番の喜びでした。その頃は試合中ずっと口をポカンと開けてよだれを垂らしてましたね(笑)」

──他に幼い頃のことで印象的な思い出はありますか？
「僕の母は、選手のサインをもらうためにいつも選手の出待ちをしていました。僕がサインを求められるようになった今、それがすごく美しい思い出として記憶に残っています。自宅にもバレンシアにまつわるたくさんの思い出の品があります」

──このクラブはあなたにとって何を意味しますか？
「人生を意味します。物心付いてから今までの人生の全てでこのエスクードを守りながら生きてきました。これからもずっとこれを守り続けていけるよう願ってますし、この先の人生においても、僕の心の中には常にバレンシアがあり続けると思います」

──これまでのキャリアで印象に残っているのはどんな時ですか？
「カンテラのどのカテゴリーにおいても、タイトルを獲得し、このエスクードを守ることができたと感じた全ての瞬間です。でもそれだけじゃなく、僕にとってバレンシアでの全ての試合が特別なものです」

──カンテラで成長を続ける中で、心がけていることはありますか？
「僕の性格を特徴付けるとしたら謙虚、ということになると思います。カンテラの全ての選手たちがトップチームへの昇格を夢見ている中、僕はとても若くしてその夢を実現しました。だからこそ、地に足を付けておくことが重要である、と常に意識しています。今季は特に、あらゆることが次々とやってきましたから」

──これまでに指導を受けた監督の中で印象深い人は誰ですか？
「マルセリーノは攻撃と守備の両方で多くのことを学ばせてくれた監督です。常にあらゆる面で選手をサポートしてくれる彼に感謝しています」

──これまでのバレンシアの試合で記憶に残っているものを教えてください。
「エムビアにゴールを決められたセビージャ戦 (≫参照) が、最も記憶に焼きついています。あの時僕はメスタージャに居ましたが、残酷な結果に涙を流しました」
2013/14 UEFAヨーロッパリーグ 準決勝 2ndレグ

──では、嬉しかった方の試合は？
「勝った試合はいつでも嬉しいものですが、ひとつあげるならメスタージャでのゲンク戦 (≫参照) ですね。すごく特別な夜でした」
2011/12 UEFAチャンピオンズリーグ GL第5節

──アウェーの試合を見るために出かけたこともあるそうですね。
「2008年の国王杯決勝を見るためにビセンテ・カルデロンに行きました。一緒に行った仲間と共に優勝を喜びました」

──今のところ、その国王杯がバレンシアが最後に獲得したタイトルです。あなたも再びバレンシアにタイトルをもたらしたいですか？
「もちろんです。このクラブが、その偉大さに値する大きな成功を収めることを願っています。多くのタイトルを獲得し、それに値するファンの皆さんにたくさんの喜びを届けたいと思っています」

──今、チームはチャンピオンズリーグに戻りかけています。チャンピオンズリーグはあなたにとって夢の舞台という感じでしょうか？
「すごく感動的なものになるでしょうね。でもまだ、それを思い浮かべるには時期尚早です。数字の面で確実になるまで、僕らは戦い続けるつもりです」

──契約延長記念のシャツはどのように使いますか？
「チームメイト全員のサインをもらおうと思っています。彼らなしに、僕の契約延長はありえなかったと思っていますから。サインしてもらった後は、額に入れて部屋に飾るつもりです」