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ジャウメ・オルティ元会長がご逝去

2001年から2004年までバレンシアの会長職を務めたジャウメ・オルティ氏(70)が11月24日、ご逝去されました。

ジャウメ・オルティ元会長がご逝去

オルティ氏はバレンシア近郊の街アルダヤの出身で、本業はアルミニウムを取り扱う実業家でした。1994年3月、フランシスコ・ロイグ氏のバレンシア会長就任と同時にバレンシアの理事となり、我々のクラブとの関係が始まりました。1997年12月、ペドロ・コルテス氏の会長就任と同時にクラブの副会長に就任。そして2001年7月、コルテス会長の辞任により、クラブの会長に就任しました。

その後、2004年にファン・バウティスタ・ソレールにより職を追われるまでの約3年間でリーグ優勝2度、UEFAカップとUEFAスーパーカップを獲得。IFFHSのクラブ世界ランキングでも初めて1位に輝くなど、バレンシアの歴史上、最も成功した会長の一人となりました。

また、オルティ氏は「クラブ史上最も幸運な会長」でありました。そのきっかけは2度のチャンピオンズリーグ準優勝の後に起きたスキャンダル──ガイスカ・メンディエタのラツィオへの移籍──です。クラブは決して財政難ではなかったにも拘わらず、キャプテンであり、クラブのシンボルであったメンディエタが自ら移籍を志願し、退団。この移籍劇にショックを受けたコルテス会長の突然の辞任により、オルティ氏はクラブの株式をさほど多く持っていなかったにも拘わらず、繰り上げの形で会長に就任する事になりました。

「幸運」はこれだけにとどまりません。財政面・スポーツ面などの実質的なクラブ運営を敏腕マヌエル・ジョレンテGMが全て取り仕切り、ベンチでは若きラファ・ベニテスがタクトをふるい、ピッチではカニサレス、アジャラ、ペジェグリーノ、ジュキッチ、カルボーニ、マルチェナ、ファビオ・アウレリオ、アルベルダ、バラハ、ビセンテ、アイマール、ミスタといった多くのプロフェッショナルが躍動しました。突然の就任で始まった「オルティのバレンシア」はまさに完璧な3年間を過ごしたと言えるでしょう。

加えてオルティ氏は「クラブ史上最も愛された会長」でもありました。就任したてでまだ無名の若手監督だったラファ・ベニテスに絶対的な信頼を寄せ多くの栄光を勝ち取った事はもちろん、チームの中心選手だったロベルト・アジャラを「レアル・マドリーだけには売らない」と発言したこと、バレンシアがタイトルを勝ち取るたびにピッチに降りて選手やファンと一緒にオレンジ色のアフロのかつらをかぶり、ペーニャが用意した巨大扇子を振り回して喜びを露わにしたことなど、エピソードは枚挙に暇がありません。スタッフや選手たちに気さくに声をかけてはジョークで笑わせる姿を、クラブ関係者で見たことが無い人は居ないと言います。

ジャウメ・オルティ元会長がご逝去

バレンシアの会長を退いた後は、バレンシアの地方テレビ:カナル・ノウのコメンテーターとしても活躍しました。

誰に対しても平等であり寛容であり、彼を知る誰もが彼を愛しました。そんなオルティ氏の功績を、クラブは最大級の敬意を払いつつ讃えています。今夜のバルセロナ戦では、メスタージャにて彼に捧げる黙祷が行われます。

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