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元バレンシアのディ・ヴァイオのインタビュー

マルコ・ディ・ヴァイオはバレンシアの歴史上、最も公式戦でゴールを決めたイタリア人プレーヤーです(14ゴール)。そして今、その記録に最も近づいているのが現在バレンシアで12ゴールを決めているシモーネ・ザザです。現在古巣ボローニャでチーム・マネージャーを務めているディ・ヴァイオはバレンシアでは決して順風満帆ではなかったにも拘わらず、今でもバレンシアに愛着を持ち続けています。

元バレンシアのディ・ヴァイオのインタビュー

──近況について教えてもらえますか?
「ボローニャのトップチームでチーム・マネージャーとして仕事をしています。2015年に現役引退し、今の仕事を始めました。最後に所属したモントリオール・インパクトの会長がボローニャを購入した事、会長にボローニャで新たな仕事をしないか、とオファーを受けた事がきっかけでした。チーム・マネージャーはシンプルな役割です。トップチームに関するすべての責任を負う事、シーズン中に必要とされる事項すべての責任を負う事、トップチームの監督・選手、スポーツディレクターとクラブの間を取り持つ事を求められています。私は大きな責任のある職に就く事にやりがいを感じています」

──バレンシアでは2シーズン(2004~2006)で14ゴールを記録しました。どんな思い出がありますか?
「素晴らしい思い出です。私がバレンシアに加入した時、バレンシアはリーガとUEFAカップの2冠を達成し、チャンピオンズリーグでプレーする偉大なクラブでしたし、同時にイタリア人選手が多く加入した事もあり、出来るだけ長くこのクラブに居たい、と夢見ていました。チームには各国代表でプレーする沢山の選手たちが居て、彼らと一緒に素晴らしい道を歩き始めることができる、と期待していましたが、残念ながらその通りにはなりませんでした。確かに私は14ゴールを決めましたが、その後に私を求めない監督が就任した事で状況が難しくなり、バレンシアを去る決断をしました。でも私も私の妻もバレンシアにもっと長く居たいと思っていましたので、バレンシアを去る時は胸が痛みました」

──加入して最初の公式戦、UEFAスーパーカップでゴールを決めました。新たなクラブでの始まりを良い形で始める事はストライカーにとって重要ですね。
「スーパーカップでゴールを決め、タイトルを獲得し、良い形でシーズンを始める事が出来ました。さらにリーガでもゴールと共に良い開幕を迎えました。しかし、徐々にチームは調子を落としていきました。プレシーズンに十分な調整が出来なかったからだと思っています。2004年の欧州選手権に出場し、大会終了後のバケーションを終えるタイミングでバレンシアと契約を結びました。その直後に日本に行き、新シーズンでのプレーを始める事になりました。プレシーズンの調整が足りなかった事で、シーズン中盤に苦しむことになりましたが、最終的にはゴールと共に良い形でシーズンを締めくくる事が出来ました。個人的にはフィジカル的に良い状態でシーズンを終えましたが、チームにとっても我々選手たちにとっても簡単なシーズンではありませんでした」

元バレンシアのディ・ヴァイオのインタビュー

──時間がある時にバレンシアの試合を見る事はありますか?もしくはあなたの仕事はそのための時間が取れないくらいタフなものなのでしょうか。
「イタリアではいつでもテレビで見られますので、バレンシアが決して良い時期を過ごしていない事は知っていました。しかし今、バレンシアは勢いを取り戻し、再び重要なチームとなりました。メスタージャも希望に満ちたファンでいっぱいになっています。私はバレンシアニスタがかつてのように大きなことを成し遂げたいと思う気持ちを理解していますし、ファンが喜びを取り戻したことは、私にとっても喜びです」

──ストライカーとしてのザザをどう思いますか?
「彼は私とは違うタイプのプレーヤーであり、私とは違う特性をもっていますが、バレンシアで良い時期を過ごしていると思います。彼の活躍は私にとっても嬉しいです。彼にとって所属チームであるバレンシアで結果を残す事は重要です。結果を出す事で、代表への復帰の可能性も生まれてくるでしょう」

──ザザとディ・ヴァイオの間に似ているところはありますか?
「そうですね、ふたりとも髪が無いところでしょうか(笑) 彼は私と同じ左利きで、センターフォワードとしてプレーし、献身的にハードワークもこなします。GKを背にしてのプレーも得意ですよね。それでもやはり私たちは異なるタイプのストライカーなので、もし私が現役だったら、彼と一緒にプレーする事が出来たと思います」

──ザザは代表に招集されるべきだと思いますか?
「難しい質問です。ワールドカップや欧州選手権が開催される1年前には、新しい代表チームのサイクルは始まっているものです。それまで一緒にプレーしてきた選手たちが中心となるでしょうし、決して簡単な事ではありません。でも、このままゴールを量産していけば代表チームに復帰できる可能性は膨らんでいくと言えるでしょう」

──海外のリーグでプレーしている選手はイタリア代表に選ばれにくい、という事はありますか?
「それはありません。私が代表でプレーしていた時代には確かに海外リーグでプレーする選手は居なかったですし、そういう傾向もあったかもしれませんが、最近はそんなことはありません。私たちはイタリアを離れる必要があります。なぜなら、セリエAは既に世界で最も重要なリーグの一つではありませんし、多くの選手たちがイタリアを出てプレーする事を望んでいます。今、若手選手たちと話をすると、彼らは既にイタリア国外で経験を積むという考えを持っていることに気が付きます。これは私たちの時代とは大きく異なる点です。加えてジャンピエロ・ヴェントゥーラ代表監督自身も、国外でプレーする選手たちをチェックするアイデアを持っています」

──バレンシアに望むことはありますか?
「良いシーズンを送ること、そしてチャンピオンズリーグの舞台に戻ってくることを願っています」

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