ギャリー・ネヴィル監督の就任会見
ギャリー・ネヴィル新監督のプレゼンテーションが昨日の午後、メスタージャで行われました。
このプレゼンテーションには国内外からなんと80を超えるメディアが集まるなど、イングランドのレジェンドのバレンシア監督就任会見はヨーロッパ中で注目の的となりました。
クラブからはチャン・レイフン会長、取締役のキム・コウ、チャン・チーフー、取締役会メンバーのファン・クルス・ソル、ミゲル・アンヘル・ヒル・デ・パレハ、マーケティングディレクターのピーター・ドレイパー、公式ペーニャ会長のブラス・マドリガル、VCF選手会会長のフェルナンド・ヒネール、元バレンシアの選手でレジェンドのひとり、リカルド・アリアスらが出席しました。
以下、ギャリー・ネヴィル新監督の会見でのコメントです。
「私はここバレンシアで成功を収めたいと強く願っています。今回頂いたチャンスを受ける事の責任の大きさはよく理解していますし、その責任に応える仕事をするつもりです」
「マンチェスター・ユナイテッドでプレーしていた時に2度、このスタジアムに来ました。ここにはライバルチームを圧倒する素晴らしい雰囲気があった事をよく知っています。私もメスタージャをそういう空気にしたいと思っています」
「このクラブのレジェンドのひとりであるミゲル・アンヘル・アングーロが第2監督として私のパートナーになる事も発表したいと思います。彼を呼んだのはクラブのOBを喜ばせるためではなく、私のそばで重要な役割を果たし、助けてもらうためです」
「また、弟のフィル・ネヴィルもまた私のそばで私をサポートしてくれる事でしょう。フィルがこのクラブに居る事を嬉しく思います。彼とは25年間もプロとして共に働いてきました。このクラブと選手の事を理解している彼からもクラブのルーチンについての情報を得ています」
「ユナイテッドで素晴らしい時間を過ごしてきた事は確かですが、そのスタイルをバレンシアに取り入れる、などとバレンシアを侮辱するような事は言いたくありません。私はバレンシアに、クラブのスタイルを取り戻すためにここに来ました。ユナイテッドから誰かを連れて来るのではなく、まずは今のチームをしっかりと評価する事、そして目の前の試合に応じて相応しい戦術的なシステムを選択する事が重要です。美しいサッカーを追い求める事も大切ですが、プレシーズンからチームを率いているわけではないのでそのための時間がありません。まずは勝つ事を目標に、目の前の試合に向けて最も適切な選択をしなくてはなりません。例えば土曜日のバルセロナ戦と、火曜日のリヨン戦はそれぞれ異なったアプローチで臨む事になるでしょう」
「サッカーの世界において、重要な事は将来では無く、今この瞬間です。私は今回の話を頂き、引き受ける事を即決しました。数週間のうちに私の家族もバレンシアに来ます。私たちはここスペインの、バレンシアの文化に適応しようと思っています」
「ここ2年間で、何度か監督就任のオファーを受けましたが、私はもっと学ぶ必要があり、時期尚早でした。日曜の夜にバレンシアから連絡を受けた時、見過ごす事の出来ない挑戦だと感じました。コメンテーターとして2年が経ちました。ずっと試合を分析してきましたが、歴史のあるクラブで自分の能力を示すための時だと思いました。出来るだけ早くスペイン語を学び、仕事に取り組みたいと思います」
「イングランド代表との兼任を疑問視する声は理解できます。しかし、ホジソン(イングランド代表監督)は、私がここに来る事を応援してくれました。イングランド代表で残っているのは2つの親善試合のみです。今の私にとって最優先はバレンシアであり、私の時間の95%はバレンシアに使う事になります」