クラブはオランダリーグ・PSVアイントホーフェンを昨季いっぱいで退団したベルギー代表FWザカリア・バカリ(19)と2020年までの5年契約を結んだ事を公式に発表しました。移籍金は発生しません。

バカリは1996年生まれリエージュ出身の快速ウインガーで、スタンダール・リエージュのユースに所属していた12歳の時にPSVと契約を結びました。2011年に出場したU-15のクラブ・ワールドカップとも呼ばれるマンチェスター・ユナイテッド・プレミアカップで大会MVPに選ばれた事で注目を集めました。

2013/14シーズンにトップチームに昇格すると、第2節：NECナイメーヘン戦でオランダ・エールディヴィジ最年少ハットトリックを達成しました。2014年の夏にアトレティコが獲得に動いたものの、交渉は破談に。その後バカリはPSVとの契約延長を拒否したためにリザーブチームに降格させられてしまい、昨季一年は不遇を囲う事になってしまいました。しかし彼の評価は下がる事なく、契約満了となる今夏も多くのライバルクラブが彼の名を獲得リストに載せていましたが、バレンシアが獲得レースを制しました。

また、ベルギー代表でもU-15から各年代でプレーしており、2013年10月にはFIFAワールドカップ2014予選：ウェールズ代表戦でA代表デビューも果たしています。

バカリ
「まだまだ未熟な僕にとって、魅力的で競争力のあるリーグでバレンシアのようなレベルが高く伝統のあるチームの一員となれた事は大きな一歩です。僕は懸命に働き、新たなチームメイトたちの力になりたいという思いを持ってここに来ました。少し前に僕は、PSVでのステージを終え、アイントホーフェンを出てキャリアを続けるという決断をしました。決断するに当たり非常に多くの選択肢がありましたが、僕にとってバレンシアとリーガ・エスパニョーラが自分の夢を実現させてくれる選択肢でした」

チャン・レイフン会長
「クラブにとって非常に良い補強です。彼は既にベルギー代表でもPSVアイントホーフェンでもデビューを果たしています。彼のようにこの若さで大きなポテンシャルを持っている選手と契約する事は簡単ではありません。
ザカリアが私たちを選んでくれた事にとても感謝していますし、とても満足しています」

先日獲得したサンティ・ミナと同様に、バカリの代理人もジョルジュ・メンデスが務めています。これで今夏、アンドレ・ゴメス、ロドリゴ、カンセロを含めて5人のメンデスの顧客がバレンシアに加入した事になります。