グスタヴォ・アラウージョと正式契約へ
昨年1月、ヴィニシウス・アラウージョがバレンシアにやってきた時、彼はひとりではありませんでした。彼と一緒に多くの荷物を抱えてやって来たのはヴィニシウスの弟、グスタヴォ・アラウージョ(17)、通称グスタヴィーニョです。
これまでフットサルプレーヤーであったグスタヴィーニョは、バレンシアに来るまでサッカーをプレーした事がありませんでした。しかし、クラブの技術部門は彼が大きな可能性を持っている事を理解し、彼に賭ける決断をしました。そしてパテルナ練習場で行われたトライアルに合格した後、"ミニ・アラウージョ"はバレンシアのシャツを着る事になりました。
既にパテルナの寮に住まいを移しているグスタヴィーニョですが、現在17歳であるためバレンシアと公式契約を結ぶことが出来ず、公式戦にも出場できていません。しかし来月9日に18歳の誕生日を迎えると共に正式に選手登録されて今季中にデビューを飾る事でしょう。現在はルベン・バラハ監督のフベニールAの練習に参加していますが、選手登録されるのはミゲル・グラウ監督のフベニールBとなる見込みです。
グスタヴィーニョのプレースタイルは点取り屋である兄・ヴィニシウスとは異なります。グスタヴィーニョのプレーの基礎となっているのは強いプレー強度、並外れたフィジカル、シュートの際のパンチ力、そして空中戦での強さです。これまでプレーしてきたフットサルでは、彼の役割はGKの前に位置し、クローザーやリベロの働きをするフィクソ(またはベッキ)と呼ばれるポジションでした。しかし、プレーの舞台をサッカーに移してからは10番(セカンドトップ)や8番(攻撃的MF)のポジションを務めています。