さよならカルレス・ヒル
カルレス・ヒルがイングランド・プレミアリーグのアストン・ヴィラへ完全移籍することになりました。5年半の契約で移籍金は450万ユーロですが、プラサ・デポルティーバの報道によると以下のオプションがついているとの事です。
- 今季残りの半年で公式戦15試合以上に出場した場合50万ユーロ、来季公式戦30試合以上に出場した場合さらに50万ユーロのインセンティブ
- アストン・ヴィラ在籍中にカルレス・ヒルがスペイン代表に招集された場合、100万ユーロのインセンティブ
- カルレス・ヒルが将来アストン・ヴィラから他クラブに移籍する際の移籍金の10%がバレンシアに支払われる
- アストン・ヴィラがカルレス・ヒルに対するオファーを受けた場合、その中の最も良い条件と同じ価格での買い戻しオプションをバレンシアは保持する
5歳の時にバレンシアに入団し、加入当初から将来を嘱望されていたカルレス・ヒルは16年半という長い間(エルチェでの2年のレンタル期間を含む)をパテルナ練習場で過ごし、サッカー選手として成長してきました。フベニールやVCFメスタージャでは、同い年のイスコ(現レアル・マドリー)やポルトゥ(現アルバセテ)、1歳下のパコ・アルカセルやファン・ベルナト(現バイエルン・ミュンヘン)らと共にチームの中心選手として国内外のタイトル獲得に貢献してきました。
2012年夏、クラブとの契約を延長した直後に当時2部リーグのエルチェにレンタル移籍。加入初年度に1部昇格に貢献し、2年目も初の1部リーグの舞台でリーグ戦33試合に出場と、大きく飛躍しました。
その活躍が認められ、今夏バレンシアに復帰。ここまでバックアッパーとして公式戦11試合に出場してきましたが、決して出場時間が多いとは言えず、より多くの出場機会を求めてイングランドに渡る事になりました。
そのカルレス・ヒルが、クラブの公式サイトにお別れの言葉を寄せています。
「この場を借りて16年間過ごした僕の人生のクラブにお別れを言いたいと思います。ここで過ごした間、僕の成長を支えてくれた全ての人と、僕を信頼し、共に過ごしてくれたチームメイト、コーチングスタッフ、このクラブで働く皆さんに大きな抱擁を送りたいと思います。
自分のベストパフォーマンスを発揮できなかった事、自分が望んだ役割をチームで果たせなかった事を無念に感じつつ、ここを去ります。ただ、これが永遠の別れとなるのではなく、いつの日かまたここに戻ってこられる事を願っています。今日からは、僕のサッカー選手としての成長を信じて僕に賭けてくれたアストン・ヴィラで、僕のキャリアの新たなステージを始めます。
最後に、このクラブが持つ最高の財産であるファンの皆さんに感謝の言葉とお別れを言いたいと思います。僕がここに居る間、ずっと愛情を持って支えてくれてありがとうございました。
ひとりのバレンシアーノであり、バレンシアニスタより Amunt Valencia!」