フィリペ・アウグストは、既にヌーノにとって4番手のMFとなっています。この若いブラジル人は、バレンシアの中盤の新戦力として最後にチームに加わった選手ですが、先に加入していたブルーノ・スクリーニを追い越し、チームにとって重要なプレーヤーのひとりとなる事に成功しました。

日曜日(9/28)のアノエタでの試合で彼は後半から出場し、前半のチームには無かった安定性を与えるとともに、ハビ・フエゴと並んで攻守に亘りチームをサポートする鍵となりました。フィリペは、ヌーノから与えられたタスクを完璧にこなしたと言えるでしょう。

「ヌーノはハビ・フエゴのサポートと、ピッチ中央で主導権を握られたりセカンドボールを失ったりしないように攻撃をサポートする事を僕に託したんだ。それまでの僕らは非常に混雑していたし、ボールを失う回数もすごく多かったからね。そして実際にプレーして非常に良い感覚だった。より多くの出場時間を得るために日々働いてきた。より大きな自信を得られたし、手ごたえも感じているよ」

このブラジル人プレーヤーは、ムスタフィ、オルバン、カンセロ、フェグリ、カルレス・ヒル、ロベルトら他のローテーションメンバーらと同様に、自身がチームの役に立てている事に喜びを感じています。

「誰がプレーしてもチームが機能していると感じるよ。より良い状態の選手がレギュラーとしてプレーしているけど、僕らバックアッパーも出来る限り最良の方法でチームを助ける事が出来ていると思うんだ」

フィリペはヌーノ監督が試合後の会見で認めたのと同様に、アノエタでの引き分けという結果をポジティブにとらえています。

「僕らはホームで強さを発揮する偉大なチームを相手にプレーしたんだ。勝点1を持ち帰れた事を誇りに思わなくてはならない。重要な事はチームが安定して成績を残す事だからね」

月曜日(9/29)の練習で、レアル・ソシエダ戦のスタメン組と共に回復メニューをこなしたフィリペは、次節アトレティコ・マドリー戦に向けて気持ちを切り替えています。

「現リーガ王者のアトレティコとの対戦はとても難しいものになるはずだ。ファンのサポートが僕らにとって重要な要素となるだろう。試合のための良い準備をして、僕らのファンと共に戦いたい。今やらなければならない事はアトレティコの長所と短所をよく知って、その対策を行なう事だ」

また、アトレティコがUEFAチャンピオンズリーグのユヴェントス戦の影響で疲れが溜まっているのでは、という指摘についてフィリペはその考えを否定しました。

「僕らの方がより多く休んでいる事は確かだ。でも、試合には真剣に対応し、高い競争力をもって臨まなければならない。良い試合をして勝つためには100％の仕事が必要だ」