ヌーノ監督の構想外となり、今夏のプレシーズンも個別調整を続けていたジョナスがバレンシアに残留する決断を下しました。しかしプラサ・デポルティーバはこれを「契約解除を勝ち取るための動きではないか」と報じています。

ジョナスについては複数のクラブからオファーが届いていましたが、いずれも彼を満足させるものではありませんでした。そして移籍マーケットが残り5日となった時点でジョナスはクラブに残留の意思を告げました。

ジョナスとクラブの契約はあと1年残っています。このブラジル人プレーヤーが最終的にクラブに留まった場合、クラブは彼を選手登録しなければなりません。そして少なくとも12月まではバレンシアのシャツを着る事になるでしょう。AFE(スペインサッカー選手協会)のルールは、クラブが選手を強制的に退団に追い込む事を認めていません。

ジョナスが残留する場合、彼がチームで最も高給取りの選手である事、ヌーノが戦力として考えていない事、外国人枠のひとつを彼が占有してしまい新戦力の獲得に影響が出る事など、クラブは深刻な問題を抱える事になります。これらを踏まえて、ジョナスのこの動きは契約解除を勝ち取るための作戦と解釈する事が出来ます。

事実、フリーエージェントであれば彼の新天地はすぐに見つかる事になるでしょう。かつてジョナスを指導したウナイ・エメリ監督が率いるセビージャも、契約解除後の彼に興味を示しているクラブのひとつです。