クラブはキャプテンのリカルド・コスタ(33)との1年残っていた契約を解除した事を公式に発表しました。

リカルド・コスタは2010年夏にドイツのヴォルフスブルクから加入。2011/2012シーズンからカピタネスの一人としてチームを支えてきました。ウナイ・エメリ監督時代の2011/2012シーズンにラミとビクトル・ルイスの加入によりレギュラーを失い、退団の噂が多く流れましたが、リカルド本人は届くオファーの全てを拒否し、常にバレンシアに残る道を選んできました。

彼の持ち味は、バレンシアでの4シーズンの間、変わる事の無かったプロフェッショナリズムでしょう。出場機会に恵まれない時もクラブへの不満を漏らさず、常に模範的な姿勢と献身的な労働で出場機会を取り戻してきました。そのプロフェッショナリズムを認めていたのはバレンシアの関係者だけではありません。ポルトガル代表のパウロ・ベント監督も、大きな舞台では常に彼を自分のチームに加えてきました。

リカルド・コスタはバレンシアの4年間で公式戦125試合に出場し10得点(うちリーグ戦88試合7得点)を記録しました。2013年5月にクラブとの契約を延長した際、会見でバレンシアで現役引退を望むコメントを出していましたが、今夏新たに就任したヌーノ・エスピーリト監督の構想に入っていない事を告げられ、退団を決意したようです。そしてクラブは、彼のこれまでの功績に対する感謝の意として、契約解除という措置を取りました。

サルボ会長
「リカルドはこのクラブに来てから、クラブを去る最後の最後まで偉大なプロフェッショナルであり、紳士的な人間で在り続けました。クラブに献身的な選手であったリカルドが、彼のこの4年間のキャリアの全てでバレンシアへの愛情を示し続けた事を永遠に記憶し続けるでしょう」

リカルド・コスタ
「私はファンの皆さんの愛情を感じながら穏やかな気持ちでバレンシアを去ります。このクラブでは、良い時も悪い時もファンのサポートを感じながらとても幸せな時間を過ごす事が出来ました。全てのバレンシアニスタ、クラブの職員、チームメイト、メディア関係者、そしてこの4年間を共有できた全ての人たちに感謝したいと思います。私はこれから新たなキャリアを始めますが、どこに行っても、私の心にはバレンシアが在り続けるでしょう。このクラブでキャプテンを務められた事を誇りに思います」

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リカルド・コスタ(プロフィール)