ヌーノ監督のスタッフたち
今季、自身の短い監督経験において最も重要なシーズンに挑むヌーノ監督。彼はひとりでバレンシアに来たわけではありません。
これまでにバレンシアにやってきた監督がそうであったように、彼もまた自身のスタッフ3人を連れてバレンシアにやってきました。3人とも、彼がリオ・アヴェで監督としての仕事を始めた時からのパートナーです。
第2監督 ルイ・シルバ(37)
第2監督であり、戦術面の決定でヌーノ・エスピーリト監督から絶対の信頼を置かれている右腕です。
ヌーノと仕事をともにする前は、FCポルトの技術部門で3年間スカウトのひとりとして働いていました。2010年の夏にポルトガル人のジェズアウド・フェレイラがマラガの監督に就任した際、ヌーノをGKコーチとして、そしてルイ・シルバをアシスタントコーチとして、フェレイラが自身のスタッフに加えた事から2人はパートナーとなりました。
その後、フェレイラのスタッフとしてマラガとパナシナイコスで2年弱働きましたが、2012年夏にヌーノがリオ・アヴェからオファーを受けてフェレイラから独立した際に、ルイ・シルバもヌーノと行動をともにする事を選びました。
アシスタントコーチ イアン・キャスロ(27)
バレンシアの新たなコーチングスタッフの中で最も若い指導者です。
スコットランドで生まれた彼のキャリアにおいて最も重要な人物が2009年~2012年までスコットランドの代表監督を務めたクレイグ・レベインです。2008年、当時ダンディー・ユナイテッドを率いていたレベインは、22歳だったカスロに最初のビッグチャンスを与えました。カスロの練習始動を数回見たレベインは、彼に指導者としての才がある事を見抜き、いつの日かプロのチームの監督を務めるためのステップとして同クラブのユースチームの統括に任命したのです。
ヌーノとカスロはグラスゴーでの指導者講習で出会いました。ヌーノは、彼がプロ経験がないにも拘らず、サッカー選手の育成に並々ならぬ熱意を持っていた事、そしてこの若さで実際に下部組織での仕事を完璧に任されている事を知り驚きました。そして、リオ・アヴェの監督に就任する時に彼を自分のスタッフとして加える事に躊躇しませんでした。
フィジカルコーチ アントニオ・ディアス(31)
ポルトガル、ブラガ出身。ヌーノのスタッフとしてリオ・アヴェに行く前は10年間FCポルトでフィジカルスタッフとして働いていました。そのため、ヌーノはポルトでプレーした2007年から2010年までの3年間、彼のメソッドに触れ続け、彼の仕事をよく理解していました。
そしてヌーノがフェレイラの下を離れて独立した2012年、ヌーノはまだポルトで働いていた彼に賭け、彼を自分のスタッフのひとりとしてリオ・アヴェに連れていきました。