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フェデ・カルタビアがレンタル移籍

フェデ・カルタビアが今季1部リーグ昇格組となるコルドバに1年間のレンタル移籍をする事が決まりました。800万ユーロでの買い取りオプション付きです。

昨季トップチームに昇格したフェデは、継続した出場機会を得てプリメーラで確立された選手となるべく、コルドバへのレンタル移籍を受け入れました。

彼にとってのモデルケースはダビド・シルバです。同じ左利きのメディアプンタでカンテラ出身のシルバは、かつてセルタへのレンタル修行を利用してバレンシアで一流となりました。フェデの目標はカンテラの大先輩であるスペイン代表MFと同じステップアップを果たす事です。

フェデの希望を理解していたバレンシアは、彼に800万ユーロでの買い取りオプションをつける事でコルドバとレンタル移籍契約を結びました。この金額は、昇格クラブである彼らが来夏払う事は不可能な金額であり、事実上、バレンシアは来年の夏にこの若いアルゼンチン人プレーヤーを手放すつもりがないという事の証明となります。

約一年前、バレンシアのプレシーズン合宿でフェデはブレイクしました。当時チームを指揮していたミロスラフ・ジュキッチ監督のすぐに彼を昇格させ、リーグ開幕戦のマラガ戦でスタメン起用しましたが、このセルビア人監督は、バレンシアに来る前からフェデの才能をよく知っていました。フェデがトーレ・レバンテのカデテにレンタルされていた時に、偶然ジュキッチの息子と一緒にプレーしていたからです。

フェデの才能を知っていたのはジュキッチだけではありません。彼の後に監督に就任したファン・アントニオ・ピッツィはこの「バレンシアの新たな真珠」の発見者でした。フェデがまだ生まれ故郷のクラブ、スポルティング・ボンバルでプレーしていた頃に彼を見つけ、代理人を紹介し、ヨーロッパに連れて来たのがピッツィでした。

それから8年が経過し、監督と選手の関係として再会したピッツィは、前任者と同様に若い彼にチャンスを与えました。昨季フェデは公式戦40試合に出場しましたが、これはデビューシーズンとしては充分満足できる数字です。

フェデは既に素晴らしい素質を持っていますが、バレンシアで重要な選手となり、欧州の大きなコンペティションでプレーするためには成熟度と安定性で物足りなさが残ります。また、時に冷静さを欠き相手選手とぶつかってしまうメンタル面も課題のひとつと言えるでしょう。昇格クラブという難しい環境でプレーする今季はフェデの成長に大いに役立つ一年となるはずです。

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