サルボ会長のオンラインチャット企画
アマデオ・サルボ会長がTwitterとFacebookを通じて一問一答形式でファンからの質問にチャットで答えるという企画が行われました。
サルボ会長はこのチャットで、当初予定されていた2時間の予定を大幅に延長し、5時間以上ファンからの質問に答えました。プラサ・デポルティーバがこのチャットの鍵となる10の質問をまとめています。
1. クラブ買収について:落札者は4/20に発表される予定
サルボ会長は、現在進行形のこのテーマについて、このチャット内のやり取りで明らかにしました。「我々は公正で透明性のあるプロセスを求めています。1/15の時点ではこれはありませんでした。このテーマはクラブの構造の全てと選手たちに影響するものです。このテーマの収束と共に選手たちは落ち着いてより快適に過ごすことができるようになるでしょう」
加えて彼は、自分自身のあらゆる入札者との関与を否定しました。「4/20に誰がクラブを購入するかを知ることになるでしょう。私は自分だけで投資家を探していないし、バレンシアの所有者となる投資ファンドのために努力しているわけではありません」
納得できる入札が無かった場合は2つのシナリオが発生します。1つはローンの借り換え、もう1つはバレンシアの破産です。
2. ノウ・メスタージャはが2017年の完成を目標に
バレンシアの新スタジアムは2009年2月より工事が中断したままです。サルボ会長は最初、クラブ100周年(2019年)の前に新スタジアムは完成するだろう、と言いました。しかし、その直後に3年後には終わっていることを期待している、と強調しました。このテーマの解決は、クラブ買収に興味を持っている人たちにとっての前提条件であるためです。
3. スポーツ部門のルフェテへの全権委任について
サルボ会長は、ルフェテが率いるスポーツ部門の意図はヨーロッパの舞台で戦える競争力のあるチームを作る事である、と確認しました。「ヨーロッパでプレーしない事はチーム作りにおける障害となる」と認めています。
また、ニコラス・オタメンディの加入に続く来季への第一歩として、セイドゥ・ケイタとの契約延長を挙げました。「我々はケイタと1年の契約延長で合意する事を望んでいます」
一方で、バルガスについては明言を避けました。「彼については技術的な要素よりもスポーツ的な要素に依存することになるでしょう。彼のパスはナポリのものだからです」
4. チームの中心選手たちの去就とビジャについて
サルボ会長は、クラブの財務の穴を塞ぐための選手たちの売却について言葉を濁しませんでした。併せて、チームの中で最も重要な選手たちを維持する事が目標である、とも述べました。「ダニ・パレホ、フェデ・カルタビア、パコ・アルカセル、ジエゴ・アウヴェス、ファン・ベルナトらは我々の将来のプランにあり、彼らがバレンシアでキャリアを続けてくれる事を願っています。技術部門にとって基本的な柱となる存在です」
また、アトレティコ・マドリーでキャリアを続けない場合に6/30でフリーエージェントとなるダビド・ビジャ加入の可能性について多くの質問がありました。「ダビド・ビジャに関する質問の多さに驚いています。彼は我々のファンに愛されている選手である証拠でしょう。このテーマもスポーツ部門の判断によるものです。ただ、加入は難しいかもしれません」
5. 目標達成できなかった場合のピッツィ監督の去就について
サルボ会長はピッツィ監督への無条件の支持を表明し、クラブ売却決定後もバレンシアで継続することを願っています。「ピッツィは偉大な監督であり、今季の結果がどうなろうとも、将来のために彼と共に歩まなくてはなりません」
会長は今季の主な目標がトリノで行われる決勝戦であることを強調しました。そしてチームがヨーロッパのコンペティションで高い競争力を見せている事に触れ、その目標を達成することが出来る、と自信を見せました。「ヨーロッパカップ戦の決勝をプレーする事は全てのバレンシアニスタにとっての野望であるといいます。非常に難しい事ですが、ルフェテとピッツィのハードワークで成し遂げることが出来ます」
6. アディダスとホマ
バレンシアの来季のスポーツブランドについてサルボ会長は「近日中にクラブが公式なニュースを発信する」とコメントしました。今年の7月から市庁舎広場にあるクラブの公式ショップに展示される予定です。
7. Bチームが降格しても「GLOVAL」プロジェクトへの影響は無し
VCFメスタージャは非常に悪い時期に直面しています。悲観的な結果が続き、3部リーグへの降格がかかるプレーオフに進む可能性が出てきています。しかし、クラブは昨年6月に制定したこのポリシーを変更しない予定です。「例え3部に降格してもカンテラに対するポリシーに変化はありません。ダビド・シルバ、ラウール・アルビオル、ハイメ・ガビランやその他の選手が居たシーズンもBチームは3部に降格ました。それにも拘わらずそのチームから良い選手たちが生まれてきました」
つまり、Bチームのシーズンが悲劇で終わろうとも、彼らがクラブの将来のための優先事項であるため、カンテラへの投資は変更されないという事です。
8. マーケティング部門のドウェンズの仕事
サルボ会長はルイス・ドウェンズの取り組みに関して、中長期的バレンシアの財政に多くの利益をもたらすモデルを確立していると説明しました。「バレンシアに存在しなかった商業プロジェクトとマーケティングプロジェクトがあります。時間をかけて見ていくつもりです。彼はスポーツマーケティングの世界で高い権威と評判を得ているプロフェッショナルのひとりです。彼の仕事はバレンシアに継続して利益をもたらすための中長期的なプロジェクトです」
9. ラミやバネガといったトラブルを抱えた選手への対応
サルボ会長はアディル・ラミやエベル・バネガのような冬にクラブを去った選手たちに向けてメッセージを発信しました。また、今冬のオペレーションが非常に力強くチームに作用していると説明しました。「バレンシアでは、チームに献身的な選手たちのみがプレーできます」
ラミの移籍金値下げに関するACミランとの交渉の可能性については興味を示しませんでした。「ACミランは選手の価値を知っているクラブです。もしミランが彼を本当に必要としているのであれば、契約したとおりの金額が支払われるでしょう」
10. ヴィニシウスへの信頼とオタメンディの移籍金に対する論争
サルボ会長はヴィニシウスの獲得とオタメンディの移籍金についての論争を避けました。加入以来今までピッツィ監督の信頼を得ていないヴィニシウスについては、彼のパスの50%に350万ユーロという金額を費やした事に疑問の声が上がっています。サルボ会長はこのテーマについてスポーツ部門が自信を持って賭けた選手だと説明しました。「ルフェテを含むスポーツ部門は彼のポテンシャルとバレンシアでの成功を確信しています」
また、アルゼンチン代表DFの獲得については1200万ユーロ+インセンティブ300万ユーロという高額の移籍金を支払う事について冷静に話しました。「バレンシアニスタはオタメンディのテーマについて冷静で居なければなりません。支払いについての問題はありませんし、保障されています。バレンシアは彼のようなハイレベルな選手を手に入れた事に満足しなければなりません。彼の獲得はおそらく偉大なチームの基礎となるはずです」