クラブがアルベルダとの今季いっぱいで切れる契約を延長しない事を公式に発表しました。これにより今夏、アルベルダは15年在籍したバレンシアを離れる事になります。

2012/13シーズンが終わって9日が経ち、昨日18:55からアマデオ・サルボ会長、ブラウリオ・バスケスSD、ジュキッチ監督とアルベルダの4人で、パテルナ練習場にて会談が行なわれました。その席でクラブ側は、技術的な理由により今季いっぱいで切れる契約を延長しない事を彼に伝えました。会談はわずか20分間で閉じられ、アルベルダはメディアにコメントを残す事無くパテルナを立ち去りましたが、その数分後に自身のツイッター上でファンへのメッセージを残しました。

「非常に素晴らしい時間を過ごさせてもらった事をバレンシアに感謝しています。クラブの今後の大きな成功を願っています。またキャリアを通じて私を温かくサポートしてくださった全てのファンに感謝します。Amunt Valencia!」

アルベルダはこれまでバレンシアのシャツを着て574試合、42,502分間を戦いました。彼がこのクラブで過ごした合計15年の期間は既に伝説であると言えるでしょう。そのキャリアには、2つのリーグタイトル(2001/02、2003/04)、国王杯(2007/08)、スーペルコパ・デ・エスパーニャ(1999)、UEFAカップ(2003/04)、UEFAスーパーカップ(2004)といったタイトルが含まれています。これらのタイトルにより彼は、バレンシア全盛期を形成した重要な一人の選手となり、かつ決して忘れる事の出来ない、メスタージャのクラブの象徴となり、バレンシアの歴史にその人生を捧げた偉大なキャプテンとなりました。

彼がトップチームでデビューしたのは1997/98シーズンでした。このシーズンは大きなケガにより長い時間ピッチの外で過ごす事になりましたが、ビジャレアルでのレンタルを終えて1999/2000シーズンに復帰すると、バレンシアの選手であるという事がどういう意味である事なのかを証明すべく、アルベルダはチームにおける砦となりました。そして彼のチームは前述した数々のタイトルを獲得しただけでなく、2004年のクラブランキング世界一に輝いたのです。

彼は唯一無二のプレーヤーであり、彼を的確に修飾する言葉は見つけられないでしょう。完璧なゲームビジョンを持ったこのミッドフィールダーは、常にボールを奪取するための最も適切な場所に居ました。この観点から言えば彼はナンバーワンであり、戦術的な要求を完璧にこなす点、リーダーシップ、人格を踏まえると、彼はバレンシアの歴史上最高のミッドフィールダーであったと言えるでしょう。

彼の記録もまた驚くべきものです。アルベルダはクラブ史上3位となるリーグ戦351試合に出場し、クラブ史上最多となる178勝を記録しました。代表チームでは国際Aマッチ51試合に出場、その中で2002年と2006年の2度のワールドカップと2004年の欧州選手権に出場しました。また、オリンピック代表として2000年のシドニー五輪で銀メダルを獲得しました。

クラブは公式サイトでアルベルダに対する言葉を次のように述べています。

「チームの歴史上最も重要な選手の一人であり、バレンシアニスモの伝説であるダビド・アルベルダのプロサッカー選手として、また人としてのこれからの人生が大きな幸運に恵まれる事を願っています。アルベルダはバレンシアニスモと彼の永遠の家となり続けるであろうこのクラブに、永遠に消える事の無い足跡を残しました」

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ダビド・アルベルダ(プロフィール)