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ホセ・ルイス・ガヤのインタビュー

バレンシアで今、最も注目を浴びているカンテラーノであるホセ・ルイス・ガヤ。彼は、VAVEL.comのインタビューの中で、バレンシアで成功したいという強い思いを見せてくれました。このインタビューは、ペドレゲル出身の若者が、幼い頃からのパテルナでの軌跡、スペインU-17代表での経験、国王杯でのデビューなどについて語ったものです。

歴史的に、バレンシアの下部組織はこれまで彼らのファンに多くの喜びを与えてきました。ゴールやタイトルという目に見える形であったり、選手の売却が必要とされる悪い時期にはクラブを救うための財源として、VCFメスタージャで育ってきた選手たちが現在のバレンシアを支えてきました。

ダビド・シルバ、ジョルディ・アルバ、ラウール・アルビオル、ビセンテ・グアイタ、イスコ、パコ・アルカセル──彼らはバレンシアの下部組織のスタッフたちの素晴らしい仕事によって生み出された最新の"作品"たちです。バレンシアというクラブがリーガ・エスパニョーラの名門であることを考慮すると、彼らのような若い選手たちにチャンスが与えられてきたという事は、トップチームの監督が勇敢であった事の証明となるでしょう。

そしてその事例は、ホセ・ルイス・ガヤのケースでも適用されました。現在17歳のガヤは、左サイドバックと左サイドハーフの両方でプレーし、スピードと攻撃面での貢献度で高く評価されています。加えて彼は謙虚で、地に足がついている人間である事が、彼の言葉の節々から感じられます。彼は目標のための道程がまだまだ長い事を理解しているのです。


──やぁ、ホセル。今日はよろしく。
「こちらこそ」

──では、インタビューの始まりに最もふさわしい話題から始めよう。君が最初に所属したチームについて教えてもらえるかい?
「とても小さい頃に故郷のチームであるペドレゲルの最も幼いカテゴリーに所属しました。その後デニアとエルクレスからオファーをもらいましたが、ペドレゲルで満足してたので移籍はしませんでした」

──ペドレゲルでブレイクしていたその選手にバレンシアが興味を持つまでの話だね。バレンシアへの移籍について聞いていいかな?バレンシアのスカウトの名前を憶えてる?
「ええ。アレビン・カテゴリーに居て、デニアとの試合を戦った後の事です。バレンシアのスカウトはリカルド・バジェステルという人でした。彼に入団テストを受けるよう勧められたんです。同い年の選手たちがたくさんいる中、7~8種類のテストを受けて、最終的に合格にしてもらえました。そしてそのシーズンに、バレンシアのアレビンAでプレーしました」

──バレンシアのカンテラでのキャリアを詳しく教えてもらえるかな。
「今話した通り、最初はアレビンカテゴリーに入りました。そして最も大きなステップは、カデテBでのシーズン(クラックスでのレンタル)が終わった時です。カデテAでプレーする事なく、フベニールBに登録されました。フベニールBで一年間プレーした翌年(2011/12)にフベニールAの一員となり、ディビシオン・デ・オナー(フベニール・カテゴリーのトップリーグ)でリーグ優勝しました」

──ペドレゲルからパテルナは決して近くはない(※パテルナ~ペドレゲル間は約115km)。バレンシアと契約してすぐにパテルナの選手宿舎に入居したのかい?それとも家からはるばる通ったのかい?
「バレンシアと契約して最初の3年間はずっとペドレゲルから通ってました。ペドレゲルからパテルナまで高速道路で1時間強です。1年目は父が車で送迎してくれて、2年目は当時バレンシアのアレビンB所属でデニアから来ていた子のお父さんと、交代で送迎してもらいました。3年目は、パテルナで練習する子を送迎するためのワゴンがエリアごとに回っていたので、それを利用しました。でもその生活で、勉強したり試験の準備をしたりする時間が取れなくなってきたので、宿舎に入る事にしたんです。だから今季で宿舎3年目ですね」

──学校の成績はどんな感じ?
「今は高校で学んでいます。成績については特に焦っていませんし、悩んでもいません。毎朝、時には午後もしっかり勉強していますからね」

──個人的には君にファン・マタのケースをお薦めしたい。ご存知、元バレンシアで現チェルシーのスター選手だ。彼はサッカー選手としてのキャリアはもちろん、マーケティングと体育の2つの分野で非常にハイレベルな成績を残している。勉強と共に最も重要な人間形成も忘れずに続けてほしいんだ。
「ええ。彼は非常に良い模範です。あなたが言った通り、僕は勉強の面も含めてあらゆる面での成長を止めたくないと思っています。この事は明確に意識していますよ」

──スポーツ面の話に戻ろう。我々はいつでもデビュー戦のような重要な試合について話を聞いてきた。まずは若干16歳でVCFメスタージャでデビューした時の事について教えてもらいたい。
「昨季、アンドラCFとのアウェーゲームでデビューしました。16歳で2部Bリーグでプレー出来た事はすごく良い経験になりました」

──そして今はチームで最もプレーしている選手のひとりだ。
「そうですね。今季、僕は完全にBチーム登録になりました」

──ヒムナスティックとの開幕戦では素晴らしいゴールを決めたね。
「ええ、今季のチームの最初のゴールでした。アウェーでの開幕戦という難しい試合で、先制点を奪えたんです」

──今のBチームはどうだい?パコ・ロペス監督が来て何が変わったのだろう。
「パコ・ロペスの就任は僕らを助けてくれました。彼は常にポジティブな空気をチームに伝えてくれます。チームが特別悪い状態にあったので、それが非常に効果的でした」

──さて、私は全ての質問の中で、最も注目すべきこの質問をせずにはいられない。きっと君も顔が緩むはずだ。"バレンシアのトップチームで公式戦でデビューするというのはどんな感じ?"我々に教えてくれるかな?
「あなたが既にイメージしてる通りですよ(笑) とても幸せな気持ちでした。自分がピッチに出る時にいつもしている事──全力を出し切るという事です──をしなければならない事はよくわかっていたので、落ち着いてピッチに出ました。加えて、チームメイト全員がサポートしてくれました。特にあのスタジアムはピッチのサイズもとても小さく、加えてあの日は大雨が降っていて、あまりお目にかかれないような環境での試合だったのでとても難しかったんです。全てがこれまでに体験した事のない、決して忘れられない大きな経験でしたね」

──マウリシオ・ペジェグリーノは左サイドバックのスタメンで君を起用し、シッソコ投入後は君を左サイドハーフに配置した。これは君がどちらのポジションでもプレー出来る事を、彼が理解していたという事を意味すると思う。
「その通り、僕は国王杯の試合でどちらのポジションでもプレーしました。僕はスピードがあり、攻撃参加を好むプレーヤーです。もちろん守備を疎かにはしませんよ。サイドバックは決して守備の任務を忘れてはいけないポジションですからね」

──ペジェグリーノはトップチームを率いる前、1年間だけバレンシアのカンテラで指導をしていた。君は当時、ペジェグリーノの指導を受けたかい?
「いえ、受けていません。彼がカデテを指導していた時、僕がインファンチルに居ました。遠征のバスで何度か彼と一緒になった事はありますけど、一緒に練習した事はないですね」

──では、これもお馴染みの質問だ。サイドバックと、その一列前では、どちらが快適にプレーできる?
「どちらでも問題なく快適にプレーしていますよ。どちらがより自分に合っているかは自分ではわからないですけどね。僕の最もお気に入りの選手はジョルディ・アルバなんですが、僕は彼と同じスタイルのプレーヤーで、プレースタイルも彼に似ていると自分で言えます。彼がブレイクする事は確信していました。元々、彼は最高のプレーヤーになるための完璧な要素を備えていましたからね。そして幸運な事にウナイ・エメリが彼にチャンスを与え、彼はそれを生かしたんです。僕は彼をたくさん見てきました。うまくいけば、僕も彼が歩んだような道を歩むことができるかもしれません」

──2012年のU-17欧州選手権予選を思い出してほしい。トビリシでの経験について話してもらえる?(※スペインは予選敗退)
「不運な事に、僕らは本大会進出を決められませんでした。グループ最終戦でイングランドに4-0で勝ちましたが、この勝利も予選突破の役に立ちませんでした」

──そのイングランド戦でも君はゴールを決めたね。
「ええ。僕は途中出場で、最後の数分しかプレーしませんでしたが、幸運な事に、自分に回ってきた最初のチャンスをゴールにつなげることができました」

──その試合では確かアレハンドロ・グリマルドとの交代でピッチに入ったと記憶している。彼はバレンシアのカンテラからバルセロナに行った選手だ。彼とパテルナで一緒に過ごした?
「グリマルドとは、アレビンとインファンチルのカテゴリーでチームメイトでした。彼と、サルバ・ルイスと僕が同じチームに居たんです。グリマルドのサイドバックとしてのパフォーマンスにはとても驚かされました。彼は当時からクオリティーと爆発力を備えた攻撃的な選手として常に目立っていましたが、バレンシアでは中盤のオーガナイザーやメディアプンタ、ウインガーとしてプレーしていたんです。だから、彼がサイドバックになるとは思いもしませんでしたね」

──サルバ・ルイスについて尋ねたら、彼の事も教えてもらえるかい?
「偉大なプレーヤーで、確実に高いレベルまで到達することができる選手ですよ。うまくいけば、いつの日かバレンシアのトップチームで、彼と僕で100%バレンシア産のサイドラインを作る事ができます。もちろん彼とポジション争いをするというのも素晴らしいですけどね」

──グリマルドと同じように、他にも数人のバレンシアのカンテラーノがバルセロナから"懐を満たされて"このクラブを去っている。君はカタルーニャのクラブが巻き起こしているこの論争についてどんな意見を持っているのだろう。
「うーん・・・僕はそこに関与できません。それは全て個人的な決断ですし、グリマルドの場合で言えば、彼はバレンシアを去って良かった、と僕は思います。彼はバルセロナに行く事を決めて、今はもう2部リーグでプレーしているんですからね。なので、繰り返しになりますが、僕はそのテーマについて何も言えませんし、個人個人の意思決定についても何も言えません」

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