グアイタのインタビュー
怪我を克服したグアイタを、ペジェグリーノはバレンシアのGKのポジションに起用しました。トレント出身のGKは、ハードに働く事だけを考えています。ひとつのミスが再度状況を変えてしまう可能性がある事を理解し、日々、ピッチ上でポジションを守らなくてはなりません。

──バレンシアのゴールマウスに立つためには、高いレベルを維持しなければなりませんね。
「いつでもそのレベルに居ないといけないね。もしそうでなければ、バレンシアでプレーする事は出来ないだろう。チームに居る全ての選手が、そして過去に在籍していた全ての選手たちが、皆その高いレベルにあった」
──3試合続けて出場しました。GKのポジションはフィールドプレーヤーのポジションと同じ状況下にあるのでしょうか。
「誰もが望むのはプレーする事であり、いつでもスタメンになる事だ。より多くスターティングイレブンに入れれば嬉しいし、キャリアが順調だと感じられるだろうね。でも、バレンシアはチームに23人の選手が居て、1つのポジションに同じレベルの選手が2人ずつ居るんだ。誰をプレーさせて、誰をプレーさせないかを決めなくてはならない監督は、毎週悩んでいる事だろう」
──偶然かどうかわかりませんが、あなたがチームに戻ってから、2試合続けてクリーンシートで勝ちました。しかしレバンテには敗戦。敗戦のダメージは大きいですか?
「うん。僕らは3連勝に向けて、そして順位表の上を目指して勢いづいていたところだった。でも、結局ダービーでは思っていた通りにならなかった。リーグ戦中断前に勝点を落とす事は出来ないと思っていたのに、落としてしまったんだ」
──我々は、2つの勝利でチームは気持ちが乗ってきたと感じていました。しかし、この敗戦で再び気持ちは切れてしまったのでしょうか。
「全ての試合が難しいものだけど、どんな相手でも、どんなピッチでも勝たなければならない、という僕らの気持ちは変わっていないよ。全ての試合で"これが僕らがプレーする最後の試合だ"という気持ちで居なければならないと思ってる。"最後の"というのは決勝戦、勝たなければいけない試合、という意味だからね。シーズン終了時に出来るだけ上に居るためにはそれが重要だと思うんだ。そして僕らは自分たちに課した目標を達成するつもりだ」
──GKはピッチの後方にいるため、常に特別な視点を手にしています。あなたから見て、チームは何が問題なのでしょうか。
「前節を振り返るなら、ゴールチャンスをつくっているけど決められない、という事になるだろうね。結局、あなたたちが見たものと変わらないと思う。良い結果を残せていないのは、良いプレーをし、ラストパスを出して終わる事が出来ないからだ。結局のところ、ゴールこそが僕たちに勝利を与えてくれるわけだからね」
──誰もが、期待していた成果を残せていない、という意見に賛同します。そして、試合展開がいつも同じだという感覚も持っているでしょう。何かを変える必要があるのでしょうか、それとも自信を持って今のサッカーを続けていくべきでしょうか?
「何かを、という事で言えば日々向上しなければならない。良い結果が出てない時でも、とにかく仕事を続けなくてはいけないんだ。そして学び、弱点を鍛え、改善していかないとね」
──チームにはより推進力が必要である、もしくはよりプレー強度を高めなければならない、という感覚はありますか?
「もし僕らが相手チームより多くのゴールを決めていたら、あなたはその感覚を持たなかったんじゃないかな。僕らがやらなければならないのは、チャンスを作る事、相手のペナルティエリアに到達する事、ゴールを決める事、良いプレーをする事だよ」

──GKのローテーションは、パフォーマンスや選手への信頼という点で影響を与えるものでしょうか。
「プレーする準備はいつでも出来てるわけだから、その影響はないかな。結局、毎週末の試合に向けて準備が出来た後で、自分がプレーするかしないかを知るわけだしね。いつでもプレー出来ればそれは良い事だけど、プロとして、プレーしない時は仲間を助ける準備をしておかなければならない。ジエゴにとっても僕にとってもそれが有益な事だ」
──言葉で言うのは簡単です。でもひとつのポジションでひとりしかプレー出来ない時、2人の間に距離が生まれますし、うまくやっていくのは難しい事です。
「僕にはそれは理解できない。それはポジション争いだけじゃなく、そうなる沢山の要因があるんじゃないかな。僕はサッカーの世界で何年も過ごしてきたけど、どんな選手とも良い関係を保とうとしてきた。何故ならそれがチームだから。ひとりだけの問題じゃないんだ。彼だけじゃなく、僕のためにもそうしている」
──パロップとカニサレスの時代を覚えていますか?
「うん。僕はカンテラに居た。バレンシアに入団して間もない頃だったよ。2人とも偉大なGKだったからよく覚えてる。カニサレスはバレンシアにとってとても偉大な存在だったし、パロップは今でも現役でプレーを続けている」
──カニサレスは最近、今のバレンシアのGK事情は自分には理解できないものだ、と発言しました。
「それは知らない。僕は彼の時代に居たわけじゃないし、今は偉大なGKであるジエゴと共に居る。開幕からは彼がプレーし、今は僕がプレーしている。でも関係は良好だよ。この関係を築く事は簡単ではないというのは僕ら2人ともわかっている。必ずどちらか一人しかプレー出来ないわけだからね。だからと言ってそれで僕らの関係は変わらないし、今の状態で僕ら2人にとってメリットがあるのだから、変える必要もない」
──メスタージャの人々があなたの名前を唄う時、あなたの心はどういう反応を見せるのでしょうか。
「いろいろな事を思い出すよ。ファンとしてメスタージャに来ていた幼い頃の事から、沢山の子供たちが望んでいた事を実現させ、ファンに喜びを与えられる選手になれたという事まで。サッカー選手になり、自分が育った街で、バレンシアの一員としてプレーする。その全てが僕を幸せな気持ちにさせてくれるよ。皆が僕に与えてくれた喜びを、僕自身で皆に与えていきたいと思ってる」
──2009年1月18日、アトレティック・クルブ戦であなたはリーガデビューしました。覚えていますか?
「その試合の前、前のシーズンだけど、レアル・ウニオン戦とサラゴサ戦で初めて招集された。その翌年、サン・マメスに行って、リーガの試合をプレーしたんだ。全く想像していない事だった。僕はカンテラの選手だったし、そこに居る事が不思議に思えてね。時間が経って、やっとバレンシアの選手になったと感じられるようになったよ」
──出場機会を得られていないカンテラーノ、ファン・ベルナトに何かアドバイスはありますか?
「何よりも忍耐が必要だ。僕は以前、彼と同じ状況にあった。アトレティック戦では、レナンがケガをしてしまい、デビューする事になった。1月の終わりにセサルがやって来て、レナンが復帰した事で僕の役目は終わった。Bチームでのプレーも終わり、翌年レクレアティーボに行ったんだ。もし彼が毎日忍耐力を持って、全力で働いていけば、少しずつ結果を手にする事が出来るだろう。それに、もしここでプレーできなくても、他のチームでチャンスをつかむ事が出来る。大事な事はベストを出せる状態で準備しておくことだ」
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