今季レンタルで加入したネルソン・バルデスのインタビューです。大黒柱であるソルダードの存在により、充分な出場時間を得られていませんが、パラグアイ代表のFWは当然このまま終わるつもりはありません。近いうちにソルダードからポジションを奪うという強い気持ちであふれています。

──あなたはトップの選手でしょうか？それともセカンドトップの選手でしょうか？
「いつでも俺はトップだった。もし俺が選手の起用を選べるとしたら、4-4-2の前線に俺を置くと思う。それが一番快適にプレー出来るだろうからね。エルクレスでもトップ下でプレーした事はあった。でもより自由を感じられるのは、トップ下よりもたくさん走る事が出来るFWだったよ。俺はソルダードに似ていると思うんだ。ラストパスを出すよりもゴールを決める方がより得意だしね。パラグアイ代表でもブレーメンでも2トップでプレーしてきた」

──そのソルダードは7試合ゴールがありません。
「俺たちストライカーがゴールによって生きていけるのは事実だ。だがソルダードはここで、ただ点を獲る役目だけでなく、より重要な選手となった。ソルダードはこのクラブそのものなんだ。彼無くしてバレンシアは無い」

──それは、彼からはポジションを奪えないという事でしょうか。
「今言えるのは・・・(沈黙の後)彼はこの船の舵を取るキャプテンだという事だ。だけど俺は野心家だし、何度も言ってるけどブレーメン時代にはクローゼからポジションを奪ったんだ。ソルダードをベンチに座らせることだって不可能じゃない」

──あなたは自分にスタメンでプレーできる力があると思いますか？
「もちろんイエスだ。現状に満足はしていない。野心は常にあるし、与えられた時間を常に全力でプレーしている。もっと出場機会を得られる事を願ってるよ。俺は今季たったの1点しか獲ってない。でも、試合に出ず、チャンスが与えられない状態で沢山のゴールを決める事は難しいよ。もしスタメンで起用してもらえれば、より多くのゴールを決められるんじゃないかな」

──ネルソン・バルデスというプレイヤーの特徴は何でしょうか。
「チームを背中で引っ張っていく事が出来るという点じゃないかな。ブレーメンでもパラグアイでも常にそうだった。自分自身を個性的でプレー強度が強いプレイヤーだと思ってるよ」

──リーガ・エスパニョーラには苦い思い出がありませんか？
「エルクレスでは、俺の夢は悪夢となって終わった。でもそれも素晴らしい思い出だ。バレンシアでは何か素晴らしい軌跡を残したい。その野心はある。ロシアやドイツでは2つのリーグと1つのカップ戦を勝ちとった事は無いから、スペインで勝ちたいと思ってるんだ」

──バレンシアの現在の状況を予想していましたか？
「状況は状況だ。今のバレンシアは才能ある若手と経験豊富なベテランがミックスされたチームだ。シーズン序盤は厳しい時間になった。結果が出ない時、チームには疑いの目が向くものだからね。俺たちはやれば出来る事を知っているけど、時々いくつかの試合が俺たちを困難に陥れるんだ」

──チームに何が起こっているのでしょう？
「俺たちは成長過程にある。いずれ良い結果はやってくるだろう。サッカーのエリートは全ての面で非常に速いものだし、もし俺たちが学ばなかったら、すぐに投げ捨てられる存在になるだろう。今、良い監督と共に過ごしていると、心から思っているんだ。チームは成長しているし、コーチングスタッフの指導の全てを学びたいという意欲がある。加えて怪我人が多い事も忘れてはいけない。彼らが復帰したら、確実に俺たちは強くなる」