さよならジョルディ・アルバ
ジョルディ・アルバのバルセロナ移籍が公式発表されました。5年契約で移籍金は1400万ユーロです。
移籍金については、ジョレンテ会長は1500万ユーロをバルセロナ側に求めてきましたが、バルセロナの提示額は1200万ユーロ+インセンティブ300万ユーロというものであり、折り合いがつかないまま数日間が経過していました。そして今回、スーペルデポルテによると、双方が譲歩する形で、1400万ユーロで決まったとの事です。
アルバは2007年の夏、カタルーニャ州U-18選抜の一員として参加したスペイン全国選手権でのプレーを評価され、多くのクラブからオファーが届く中、6000ユーロでバレンシアにやってきました。当初はフベニールA登録でしたが、12月にはBチームに昇格、それから僅か3ヶ月でロナルド・クーマン監督が率いるトップチームに招集されました。
ヒムナスティックでの1年間を挟んで、2009/10シーズンにトップチーム登録。当初は出場機会を得られなかったものの、DFに負傷者が相次いだシーズン中盤にサイドバックにコンバートされ、一気にブレイクしました。
コルネジャからやってきたアルバは、バレンシアのカンテラには実質1年しか在籍していませんでしたが、カンテラーノたちからの信頼は厚く、面倒見の良い選手で、トップチーム昇格後もアルベルダと共に後輩たちの試合を頻繁に観戦していました。今回の報道に対して、ツイッターやフェイスブックでアルバに感謝のコメントを送っているカンテラーノも少なくありません。また今年の3月には、山崎さんのご尽力により実現したビデオメッセージで、震災に苦しむ日本に暖かいメッセージを残してくれました。
まだ23歳で、これから伸び盛りの楽しみな選手でしたが、地元カタルーニャでステップアップする道を選びました。現在開催中のEURO2012でスペイン代表のレギュラーにも定着。これで今後10年スペイン代表の左サイドバックは安定するでしょう。やがては世界一のサイドバックと呼ばれるようになってもらいたいですね。新天地での新たな活躍を祈ります。