アドゥリスが自身の古巣でもあるアトレティック・クルブへ完全移籍する事が決まりました。ラス・プロビンチャスが報じたもので、3年契約で移籍金は250万ユーロとの事です。

アトレティックのホス・ウルティア会長にとって、アドゥリスの獲得は夢であり、昨年の会長選挙で掲げた公約のひとつでした。バレンシアはそのアドバンテージを生かし、来年契約が切れる31歳のストライカーに250万ユーロを払わせることに成功しました。既にアドゥリス本人の合意も取れているそうで、アドゥリスは地元バスク自治州のクラブで年俸150万ユーロを受け取ります。

アドゥリスのバレンシアでの時間は充実していたと言い切れるものではないかもしれません。初年度こそ多くの出場時間を得て、スペイン代表でのデビューも果たしましたが、2年目はジョナスがチームにフィットしてきた影響もあり、交代での出場が多くなりました。特にゲルゼンキルヒェンでの欧州カップ戦以降、その傾向が顕著になりました。

バレンシアには僅か2シーズンの在籍となりましたが、それでも彼は、この2年間で何度も重要なゴールでチームを救ってきました。とりわけ彼の空中戦での強さは、ゴール以外でもチームの大きな武器となっていました。人間的にも優れている選手だけに、クラブを去ってしまうのは大いに残念ですが、地元のクラブでの新たな活躍を祈りましょう。

アドゥリスは現在マジョルカ島でバカンスを楽しんでいるそうで、アトレティックのプレシーズンが始まる7/2からチームに合流するそうです。(6/11)

追記(6/18)：
「アドゥリスの移籍は決まっていない」とブラウリオが報道を否定するコメントを出しました。交渉は行っているようですが、ペジェグリーノ監督がアドゥリスを手元に残したい意向のようです。

追記(6/27)：
アドゥリスの移籍が決まりました。両クラブ、同時に公式発表しました。