追記あり:再びバレンシアのカンテラーノがバルセロナへ
若く才能あふれる選手を世界中から連れてきているバルセロナ。彼らの主なマーケットはもちろんスペイン国内ですが、その中でもエスパニョールとバレンシアには近年、熱い視線が注がれています。
そしてまた、パテルナから将来有望な若者がラ・マシアへと連れていかれる事になりました。バレンシア・アレビンA所属のMFエンリク・マルティネス(10)とFWアベル・ルイス(11)の2人で、ムンド・デポルティーボの報道によると、バルセロナは昨日この2人の選手と契約を交わしたとの事です。
5月にベナルマデナで行われた今季のアレビンカテゴリーのスペイン全国選手権(20チーム参加)で、バレンシア・アレビンAは準優勝(優勝はアトレティコ・マドリー)、アベル・ルイスは得点ランク2位となる活躍で大会MVPに選ばれました。また、エンリクは中盤の底でチームをオーガナイズし、チームの中心選手として存在感を見せつけました。その活躍に目をつけたバルセロナの関係者から2選手へのオファーが届きました。
エンリク・マルティネスはピボーテの選手で、シャビ・アロンソとよく似たキャラクターの持ち主で、アベル・ルイスはセンター・フォワードとしてもウイングとしてもプレー出来るストライカーで、テージョに似たキャラクターの持ち主との事。特にアベルはバレンシアの関係者からも大きな期待を寄せられていた選手らしく、再び繰り返された強奪に対し、怒りをあらわにしています。
この2選手は、来季バルセロナのインファンチルBに所属するとの事です。
追記:
今季、インファンチルBでプレーしたDFダビド・イシエルテ(12)も上記の2人同様にバルセロナに奪われる形となりました。
イシエルテは左SBが主戦場のプレーヤーで、今年の3月に行われたバレンシア州のインファンチルカテゴリーのトーナメントで大会MVPに選ばれた選手です。
この3選手だけでなく、ここ数年、多くのカンテラーノがバルセロナに引き抜かれて行きました。バルセロナのアプローチは常に同じです。彼らはバレンシアの目の届かないところで選手たちを、また彼らの親を説得してきました。これらの一方的な強奪に対し、ブラウリオは半年前に正式にバルセロナに抗議の電話をかけ、ラ・マシアの責任者に説明を求める文書を送付していますが、バルセロナ側からは一切の返答がきていません。
バルセロナはこの一年間で国内外から77人の子供をラ・マシアに連れてきているそうです。
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