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ウナイ・エメリ監督のインタビュー

エメリ監督がマルカでの最後のインタビューに応えました。バレンシアでのサイクルや、お別れ会見で気になっていた点について等、質問されています。

──このクラブでのサイクルが終わった事をいつ実感したのでしょうか。
「バレンシアで一年過ごすと非常に消耗するんだ。4年過ごしたから、単純に4倍だね。ここでは日々、沢山のエネルギーが必要とされるんだよ。そのエネルギーと共に毎日起きて、蓄えるために寝ていたが、消耗してしまう事は避けられなかった。実は昨年の時点で既にバレンシアを離れる事を考えていたんだ。クラブが最後の最後に私に契約延長のオファーを出してきた時に、CLの出場権を獲得してもバレンシアに居る事は簡単ではないんだなと実感したよ。私自身は、目標を達成したのだから契約を続ける事が妥当だと思っていたけどね」

──与えられた仕事をこなして、シーズンを終える。そんなに単純な事ではなかったという事ですね。
「今季、バレンシアを去る事を何度も考えた。バルサ戦で素晴らしい試合をした事で、負けたにも拘わらず我々は自分たちの出来を不満に思わなくなってしまっていた。その瞬間に、バレンシアを去る準備をしなければならないという考えに気持ちが傾いたんだ。私は、チームが非常に大きな努力をしていると思っている。しかし、その努力を皆に認めてもらうために、チームは必要以上の苦労をしているとも思うんだ。だからこそ、私自身でウナイ・エメリのサイクルを終わらせようと思ったんだよ」

──ついに4年のサイクルを終わらせたわけですが、その間に、数人の会長と本当に多くのプレーヤーがクラブを去りました。クラブの変化はあまりにも大きかったと感じますか?
「サッカーとは循環するものだ。そしてバレンシアでは常に、このチームに相応しい人間として選ばれ続ける必要がある。監督、テクニカルスタッフ、ディレクター、そしてもちろん選手も。このクラブで居場所を維持し続けるには、非常に高い水準が要求されるんだ。だからこの4年間で会長職やスポーツ部門、選手たち、そして今、監督職に変化が起こったのだろう。毎年、それぞれの部門でふるいにかける事は確かに重要だ。それに加えて、クラブはチームのキープレーヤーたちを売らなければいけないほどの財政問題を抱えていた事も、その変化を目立たせた要因だろうね」

──私はあなたのお別れの会見の場に居ました。会長と緊張状態にあった時もあると話していましたね。
「会長はチームの全責任を負う立場に居る。だからこそ、ネガティブな結果とチームの毎日の状況に、私は反応しなければならないんだ。彼とは何度も話し合ったし、チームが勝てない時はそのような状態にあったのも事実だ。だが、彼とは悪い時間よりも良い時間を多く共有できたと思う。ジョレンテが練習場に来た時は、いつもゆっくり過ごしていたよ。彼は練習場で誰とでも会話する事が好きだったからね。彼のパテルナ滞在の75%は感じの良いものだった。だが、残りの25%は張りつめていた。でも、我々はその緊張感も受け入れていたよ。彼がそういう状態で来る時は、我々全員もチームを改善しなければ、という気持ちで居る時だったからね」

──お別れ会見についてもう一つ質問させてください。あなたの最後の挨拶だったというのに、会場にはたった3人の選手しかお別れを言いに来ませんでした。その事に失望しましたか?
「恐らく、問題はあの会見のアプローチにあったのだろう。私は選手たちがあの場に来るとは思っていなかった。もし私が沢山の人が会見に来られるようにと考えていたら、メスタージャで練習を行なっていただろうし、そうすればより多くの選手たちがVIPルームに上がってこられただろう。もちろん全員がそうしていたかどうかはわからない。私が時間を与えてこなかった数人の選手たちは来なかっただろうし、他に来たくないという者も居ただろうからね。自分の時間を割いて来てくれた3人には感謝している。だが他の選手、例えばジョナスのような選手にもだ。彼は会見に来ていない。とは言え彼は、我々と一緒に働けた事を非常に喜んでいると、会見で言ってくれた」

──でもほとんどのプレーヤーがそうでは無かったと言わせてください。
「数人の選手はプレー出来ない事で私に不満を抱えていたかもしれないが、それは普通の事だ。だが、このチームは非常に結束力があったし、それがシーズンを通じて我々が目標達成するための原動力となった。もし君がポジティブな要素として書きたければそれを書けばいいし、ネガティブな要素として書きたければそう書けばいい。だが、チームが常に非常に高いレベルで結束していた事は確かだ」

──ひとつ聞かなければならない事があります。ロッカールームであなたが作りたかったチームをクラブの全員で作る事が出来た、という手応えはないですよね?
「バレンシアではロッカールームの外でのニュースが多すぎた。確かに選手たちのプライバシーは大いに減らされてしまったと思うが、この点については他のチームと違わない。こういった問題がどれだけ起こり得るものなのか私にはわからないが、確実に他の街より多く起きている事はわかっている。ロッカールームの振る舞いは非常に良かったと思っているよ。サッカー以外の部分で規律違反をした選手たちによるイレギュラーな出来事もあったが、このチームの振る舞いの85%は汚れてはいなかった」

──あなたはトラブルメイカーを罰するよりも、改心させようとしてきましたね。
「特にミゲル。そしてエベル(・バネガ)もスポーツ以外の面で何度か問題を抱えてしまった。パレホの最近の一件や、昨季のビセンテの問題は突然降ってわいたようなものだった。だが、これは他のチームで起きている事と変わらないと思う。ただ、ここバレンシアで起きた事だけは、全てが非常に大きく、目立たせたいかのように報じられるんだよ。良い事も悪い事もね。私は決して彼らをダーティーな選手に仕立て上げたいわけではないんだ。ファンには、この4人の選手がそれ以外の面では非常に良い振る舞いをしていた事を伝えたい」

──ペジェグリーノに必要とされるならいつでも力になる、とあなたは言いました。
「私は監督としてシーズンを終え、サイクルの終わりを宣言し、ポジティブな形でクラブを去るという大きな幸運を手にする事が出来た。だから出来る事だ。ペジェグリーノが近いうちに私に連絡するだろう、という事をクラブから聞いている。本当なら素晴らしい事だよ。彼らにそのように受け入れてもらえる事は、私にとっても非常に喜ばしい事だ。かつてルイス・ガルシアがバレンシアの監督就任に近づいていた時も、連絡を取り合おうと彼と話していたんだ。私がここに来た時に隣にボロが居てくれたように"必要があれば電話してくれ"とペジェグリーノには既に伝えたよ。"挨拶だけでも構わない"ともね。彼とは一時間くらいサッカーについて語り合いたいと思ってるんだ。チームの事や、彼が既に知っているこの街の事についてだけではなく、いろいろとね」

──あなたは今季、同じスタメンを繰り返して使用する事はありませんでした。
「繰り返していなかったかい?今季、我々は設定した目標を全て達成した。私は、自らの判断と共に目標を達成し、ポジティブな方法で来季につなげた。全てがうまくいったんだ。他の方法が良いか悪いかは我々にはわからない。私は選手たちが試合に出て重要な働きをしてくれた事に満足している」

──ロシアについての話をしましょう。モスクワでの新たなステージで起こり得るあらゆる事に対して、少しの不安も無いのですか?
「これは今までとは全く異なる挑戦だ。ビッグクラブを去るというのは簡単な決断ではない。だが、バレンシアは私にチャンスを与えてくれた。私は永遠にバレンシアに感謝し続けるだろう。私はこれまで毎朝起きるたびに"自分がバレンシアの監督である事を嬉しく思う"と言っていたんだ。このクラブは私にチャンピオンズリーグでチームを率いるチャンスを与えてくれただけでなく、ウナイ・エメリの可能性を広げてくれた。スパルタク・モスクワはトップクラスの指導者しか招かないと言ってくれたんだ。だから、彼らはバレンシアがトップクラスの監督を持っていると考えてくれた事になる。私にとってその評価はとても誇らしいし、そこまで私の評価を高めてくれたこのクラブに心から感謝しているよ」

──スパルタクはチャンピオンズリーグでもプレーしますね。
「そう、予備選からね。スパルタクにとって予備選は厳しいものになるだろう。チャンピオンズリーグの試合でメスタージャに戻ってこられる事を祈っているよ」

──モスクワに誰か連れて行きたい選手は居ますか?
「可能であれば、バレンシアの選手全員を連れて行きたいと思っているよ。まずは我々の新たなチームの選手を見ないといけないが、私と共にモスクワに来たいという選手が居れば、その可能性を閉じるようなことはしないよ」

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