元バレンシアのDFであるマウリシオ・ペジェグリーノが、ラジオ・ノウのインタビューに応えました。そこで、現在のバレンシアについていろいろと語っています。

──エメリ監督についてどのような印象を持っていますか。
「私は彼を高く評価している。彼の仕事に大きな称賛を送りたい。彼はバレンシアの監督に就任してから今日まで、すべてのシーズンで偉大な仕事を続けている」

──今季は苦しみながらも3位をキープしています。
「リーガで3位になる事は大きな名誉だ。何故ならリーガは日々の糧のようなものなのだから。その中でバレンシアは、長年にわたり充分な成功を収めている」

──ここ数年のバレンシアがおかれている状況をどう見ていますか。
「近年のバレンシアは、財政問題に悩まされている事もあり、世界的に名の知られていない選手たちで補強を続けつつ再生を計っているクラブ、と私は見ている」

──ここ最近、バレンシアは公式戦で勝てていません。
「長いシーズンの中でどのチームにも論理的に起こりうる事だ。ここ数試合の騒ぎようを見ていると、バレンシアのファンが常にとても要求が高かった事や、私が在籍していた時に、2年連続でCLの決勝にチームを導いたエクトル・クーペルのような偉大な監督が批判されていた事を思い出すよ」

──今季のバレンシアをどう評価していますか。
「あるチームを分析する場合、そのチームからある程度の距離を取らなければ正しい分析は行えない。私はバレンシア州のチーム全般を隈なくフォローしているが、そういった視点から見ると、今季のバレンシアは尊敬に値すると思っている。競争力の高いリーガで3位を維持しつつ、ヨーロッパリーグの最終段階を戦うという驚くべき事を成し遂げているのだから」

──ファンの役割についてどのような意見を持っていますか。
「どこかのチームを愛するファンであれば、そのチームが良い状態の時も悪い状態の時もサポートするべきではないかと私は思う。チームが傷ついている時に、その傷口に塩を塗る事は誰にでも出来る事だ。私がサポーターであったなら、不満を言う代わりにチームのために何が出来るだろうかと考えていただろう。だって彼らは私を楽しませようとしてくれているのだから」

──あなたが在籍していた当時のチームと現在のチームとの相似店、類似点を教えてください。
「それについては語らない方が良いだろう。私は現在のチームを過去のチームと比較する事は好きではない。何故なら、それぞれの時代のチームが皆それぞれ異なる事情を持っているのだから。確かな事は、今のバレンシアは我々の時よりも良いチームだという事だ」

──木曜日のヨーロッパリーグの行方を予想してください。
「バレンシアの勝ち上がりを信じているよ。もちろん簡単な事ではないだろうけどね。細かなミスや思いがけない一発によって次ラウンドに進むチームは決まるだろう。バレンシアの相手はAZという強敵だが、彼らもまたバレンシアという強敵と対戦するんだ。彼らが痛手を負う事になる可能性も当然考えられるだろう」

──来季、バレンシアの監督に就任する可能性はありますか？
「そのテーマについて話す事は何もないよ。仮定の話を出されてもコメントのしようがない」