元バレンシアBのハビ・ララのインタビュー
昨季後半バレンシアBに加入、そして今夏契約満了により退団したMFハビ・ララのインタビューです。わずか半年間の在籍にも拘らず、バレンシアに対する感謝の気持ちを語っています。
ハビ・ララにとって昨季は簡単なシーズンではありませんでした。コルドバのカンテラ出身の彼は昨季、エルチェで選手登録からはずれ、チームから隔離された状態で難しい時期を過ごしていたのです。
ハビ・ララの転機は1月でした。バレンシア・メスタージャで新たなキャリアを始めた彼は、バレンシアのカンテラーノたちの中に素早く溶け込みました。3部リーグに戻ることになった彼でしたが、継続してプレーできる環境を心から楽しみ、チームの2部Bリーグへの昇格に貢献したのです。
──やあ、ハビ。今季はどんな一年だった?
「本当にタフな一年だったよ。最初の6ヶ月はチームから外されてひとりで練習しなければならなかった。そして10月には大腿四頭筋を負傷しちゃったからね。とにかく最悪な気持ちだったよ」
──そんな君にチャンスを与えたのはバレンシアだった。
「そう。素晴らしいチャンスを与えてもらって心から感謝してる。バレンシアはスペインのトップ3に入るクラブで、沢山のものを選手に与えてくれる偉大なクラブだ。彼らはケガをしていた僕の復帰を辛抱強く待ってくれたんだ。それと、ボールを使った練習を重視する監督と出会えた事も僕にとって良かった」
──そしてアルカラで成し遂げた時(2008/09シーズン)と同じように、2部Bリーグへの昇格を達成したんだね。
「あの時とはまた違う貴重な経験になったよ。まず、アルカラはトップチームだったけど、バレンシア・メスタージャは下部組織のチームだ。そしてアルカラで昇格した時は、それこそ偉業達成という感じで街中がひっくり返るような大騒ぎになったけど、ここでは、昇格は義務だった。何故ならバレンシア・メスタージャは3部リーグに居るべきチームではないわけだからね」
──君は昨季、後半戦だけで16試合に出場し、チームに大きく貢献した。それにもかかわらずバレンシアは君との契約を延長する気が無いようだ。
「昨季のバレンシア・メスタージャは昇格するためのチームが必要だったんだ。でも今季のチームは昨季以上に若返りを進めている。だから23歳以上の選手たちはたぶん契約延長されないんじゃないかな。でも、この決定はリスペクトしなければならないし、彼らの方針はとても正しいと思う」
──という事はバレンシアでの君の時間はこのまま終わってしまうのかな?
「うん、おそらくそうなるはずだ。バレンシアではとても素晴らしい時間を過ごさせてもらったよ。とくに昨季の序盤はつらい日々を過ごしていたからね。あの時、2部Bリーグの他のクラブからのオファーがあったにもかかわらず、ここに来るという決断をした事に後悔は全く無い」
──すると今はオファーを待つ時間だね。
「どこのクラブも今は、経済面で問題を抱えている事はよく知っている。簡単にはオファーが来ないのも仕方のない事だ」
──コルドバへ復帰したいという思いはある?
「いつでも実家のそばのクラブでプレーしたいという願望はあるよ。だからコルドバに行けたら最高だね。あそこにはよく知っている選手も沢山居るし。だからといって家から離れたクラブでプレーする事が嫌だってわけじゃないからね」
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ハビ・ララ(プロフィール)