元バレンシアのシルバのインタビュー
現在マンチェスター・シティに所属するスペイン代表のダビド・シルバはインタビューにて、いつの日かリーガ・エスパニョーラを勝ち取りたいとしつつも、今のチームでプレミアリーグのチャンピオンになる事、そしてUEFA CLで成功を収める事が現在の夢であると語りました。
「うまくいけば僕らはプレミアリーグを勝ち取り、CLを戦い続ける事が出来ると思う。何故できないって言える? 僕らは偉大なチームを持っているし、日に日にチームはよくなっているんだ。これらのビッグタイトルを獲得する事が今の一番の夢だよ」
カナリア出身のMFはロングビーチからEFEの電話でのインタビューに答えました。そして彼は、今マンチェスターに集中しているとしつつも、彼自身のルーツを忘れていないことを認めました。
「それも夢のひとつだ」── いつの日かリーガ・エスパニョーラを勝ち取るという夢について聞かれた彼は、そう答えた上で「何かを勝ち取るという事はいつでもすごく素晴らしい事だ。でも今はイングランドでの事、今季を素晴らしいシーズンにする事、そしてファンに喜びを与える事しか考えていないよ」と、続けました。
マンチェスター・シティはここ数日、アルゼンチン人ストライカー:クン・アグエロの加入の可能性について騒がれており、シルバもこの話題について意識しています。新しいパートナーになるだろう彼についてどう思うかを聞かれ、「ちょうど今めいっぱい練習したばかりだから、何も考えられないな(笑)」とジョークを挟みながら、次のように答えました。
「まだ何も決まっていない。カルロス(テベス)も難しい状況に居るし、その件が解決するまでどう転がるかはわからないだろうね。もしクンが来ても、カルロスが残っても、もしくは他のFWが来ても、その人たちをあらゆる点でサポートしていくつもりだよ」
昨季、シルバにはレアル・マドリーへの移籍が近づいているという噂がありました。しかしながら、彼は早くから自分の運命を明確に決めていた事を強調しました。
「マドリー移籍に近づいていたかどうかは知らない。本当だよ。それは僕のテーマじゃない。僕は過去について話すことは出来ない。話せるのは現在の事だけ・・・もしかしたら未来の事もかな。僕の代理人はシティがとても興味深いチームであった事、僕に強く賭けていることを僕に教えてくれた。だから僕は決めたんだ。他に何も考える必要はなかった」
25歳のプレーヤーは、ここ数日間の練習を用心しながら行なっています。昨季最後の3ヶ月間引きずったヒザの違和感がまだ続いているからです。
「少しの間、治療のために休むことにしたよ。練習はするけど練習試合ではプレーしない」
そう話したアルギネグインのプレーヤーは、今のチームに満足しているだけでなく、既にチームに適応しています。彼の完全な適応に残されているのは言葉の問題のみです。
「英語はどんどん上達しているよ。今季は沢山のファンとコミュニケーションをとれたらいいなと思ってるんだ。監督の英語は完璧に理解できている。監督の話す英語の速度はすごくゆっくりだしね。それと、僕と同じように英語を勉強中の何人かの選手たちとはちゃんと通じあえているよ」
彼にとって、言葉の問題は僅かな障害にすぎないのかもしれません。
現在のチームでキャリアを続けていく上で、シルバに寂しさを感じさせる数少ない事情があります。しかしながら、それは彼の力ではどうにも出来ないものです。
「マンチェスターで唯一不便なのは天気だね。すごく雨が多い。でも僕はとても静かな生活を好むし、たまの外食なんかもすごく地味なものだ。街の人たちもそれをリスペクトしてくれている。皆が僕を理解して様々な事を簡単にしてくれているからこそ、1年目からこの街に馴染めているんだ」
昨年行なわれたワールドカップの後、シルバは異国の地でのプレーに挑戦する事を決めました。そして、昨季のFAカップ優勝、CL出場権の獲得等、ここまでの彼のチャレンジはうまくいっていると言えます。
「国外でのプレーはチャレンジであると同時に素晴らしい経験だ。この一年僕が経験してきた事はとても良い感じのものだった。リーガ・エスパニョーラと同じくらいイングランドでも楽しめている、そう言えることが出来て幸せだよ」
シルバは、スペインに沢山の思い出を残しています。彼は時折スペインを、またカナリヤを思い出す事があると言います。
「いつでもスペインの事を思っているよ。それは事実。僕はスペイン人であり、スペインは僕の国だからね。でも僕は14歳の時から家を出て生きてきた。だからもう慣れてしまったかもしれないね」
彼はそう言って、バレンシアのカンテラに入団したときの事を振り返りました。
続けて彼は、バルセロナとレアル・マドリーに支配されているここ最近のリーガについて自身の考えを述べました。しかしながら、この状況を生み出しているテレビの放映権分配の問題については評価を避けました。
「彼らはとても強く、毎シーズンそれを証明し続けている。放映権料の分配のテーマについては僕はなんと言っていいかわからない。でもリーガには、将来的により競争力のあるリーグになって欲しいと思っているし、より多くの競争力のあるプレーヤーに居て欲しいと思ってる」
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マンチェスター・シティは親善試合ワールド・フットボール・チャレンジに参加するチームのひとつです。この大会で彼らはLAギャラクシーと対戦する予定です。