今夏、Bチームへの合流を命じられていたアーロンが1年残っていたクラブとの契約を解除しました。また、同時に2部のアルメリアと5年契約を結んだ事がアルメリアの公式サイトで発表されています。

アルメリアとアーロンの交渉はスムーズに進んだようで、アルメリアからアーロンへのオファーを聴いたジョレンテ会長は、すぐにアーロンとの契約解除に向けて動きました。これにはアーロンへの恩情は勿論、昨季のフェグリのレンタルから始まり、今夏のジエゴ・アウヴェスとピアッティの移籍と続いているアルメリアとの良好な関係を維持するためとみられています。

アーロンは14歳の時にバレンシアに加入。16歳でバレンシアBに昇格しました。そして2006年の10月、キケ・フローレス監督の下、当時のクラブ史上3番目の若さとなる17歳と182日での公式戦デビュー。同年12月にはCLでのデビューも飾りました。

アーロンの順調だったキャリアに転機が訪れたのは2007/08シーズンです。このシーズン、これまでシルバやアルビオルがそうしてきたのと同じように、経験を得るために2部のシェレスへ移籍したアーロンでしたが、アーロン獲得を望んだシェレスのロンダン監督が10試合で解任されると、後任のファンマ・カスコ監督によって冷遇され、同シーズンの冬にギリシャリーグへ飛ばされてしまいました。そして翌シーズンに行ったスコットランドでも引き続き不遇を囲うことになります。

その間もスペインユース代表では中心選手として存在感を見せていたアーロンでしたが、2009年に負ったヒザのケガにより、その輝かしい舞台からも遠ざかってしまいました。

以上の様々な理由により、ここ数年出場機会に恵まれていないイメージのあるアーロンですが、それでも昨季はレンタル先のレクレアティーボでリーグ戦28試合に出場するなど、復活の兆しが見えてきており、アルメリアからも5年契約と高く評価されています。バレンシアで彼のプレーを見られないのは残念ですが、まだ22歳と若いわけですし、アルメリアを1年で1部に戻してもらって、来季は1部の舞台で彼のプレーが見たいですね。

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アーロン・ニゲス(プロフィール)