スタンケヴィシウスを買い取らない?
クラブはレンタル中のスタンケヴィシウスについて、現状の条件では買取オプションを行使しない旨をスタンケの代理人に伝えました。
スタンケの代理人グラツィアノ・バッティスティーニ氏とブラウリオ技術秘書は先週ミラノで行われたスカウティング・フォーラムで顔を合わせました。その際にバッティスティーニ氏が今のチームのレギュラーとして活躍するスタンケの買取オプションについてブラウリオに尋ねたところ、ブラウリオはクラブの意思として「現在の150万ユーロという条件ではオプションを行使しない。移籍金を下げる努力をしてほしい」と回答したそうです。
このバレンシア側の強気の姿勢には、スタンケのパスを持っているサンプドリアの現状が影響しているようです。サンプドリアは現在セリエAで18位と降格ゾーンに沈んでおり、セリエA残留に向けて厳しい戦いを強いられています。スタンケとしては当然来季2部でのプレーを避けたいという思いがありますので、バッティスティーニ氏としてはサンプドリアと移籍金を下げるよう交渉をしにいくようです。
そして、バッティスティーニ氏とブラウリオの間で離されたトピックはスタンケだけではありませんでした。バッティスティーニ氏が代理人を務めるキエーヴォ・ヴェローナ所属のイタリア人DFアンドレア・マントヴァーニ(26)についても情報交換がなされたようです。
マントヴァーニはCBとLBでプレー出来る選手で、ユース年代でのイタリア代表経験もあるそうです。また、キエーヴォとの契約が2012年までである事から安価で獲得出来る事を踏まえて、マテューにオファーが来ているバレンシアに対してマントヴァーニ氏が売り込んだという形です。ただ、ブラウリオは「バレンシアにとって現時点では魅力的な提案ではない」として、この逆オファーに興味が無い事を伝えています。
スタンケの買取オプションについて、スーペルデポルテのアンケートでは76%の人が「150万ユーロで買い取るべき」と回答しています。今季、キャプテンのナバーロからDF陣のレギュラーを奪っただけでなく、戦術理解力、セットプレー時の得点力の面でもエメリ監督を満足させているスタンケ。エメリ監督としては契約延長が決まったらぜひとも手元に残したい選手でしょう。スタンケ自身も昨季セビージャで自分の身に起きた事を繰り返したいとは思っていません。ただ、スタンケの去就はバッティスティーニ氏とサンプドリアとの交渉次第と言えそうです。